出発の日 羽田空港

出発

 自宅を12時に出る。飛行機は夜の7時40分だからかなり早い。しかし途中なにがあって遅れるかはわからないのと、昼食の問題があるので早めに出ることにした。

 今回は羽田へモノレールを使わずにJRの蒲田駅からバスを使ってみた。結論から言うと、これは失敗だった。蒲田周辺は行ってみて分かったことだが妙に入り組んでいて、交通渋滞も多く距離的には近いのだが意外に時間がかかる。蒲田からなら国際線まで直通で行けると思って利用したのだが、今後は利用することはないだろう。昼食をはさんで羽田に3時半に到着。

羽田国際空港

羽田空港 売店前 1年ぶりの羽田。早めに着いたせいか、日本人が少ない。代わりに顔つきは同じものの言葉がまったく理解できない中国系の人たちが大勢出発を待っていた。待合室の椅子が心なしか減ったような気がする。

 売店にはたいしたものは売っていない。チェックインまでかなり時間があるので、あらかじめトイザラスで購入した(700円)11種類のゲーム(オセロ、将棋等)で時間つぶし。空港にもまったく同じ物が売られていたが、こちらは1000円でした。

 4時半を過ぎたのでスーツケースを受け取りにabc貨物へ。ここも毎年利用しているが、顧客名簿にすでに私の名前が登録されているらしく、電話での予約もスムースに行えた。我が家のスーツケースはちょっと旧式なのでかなり重い。取っ手も一度破損したものを私が無理に修復したので持ちにくい。来年は買い替えの時期かもしれない。

チェックイン

 4時40分、今回のツアー会社の看板がツアーカウンターの上方に掲げられたので、早速航空券の引換証を受け取る。この辺の流れは毎年同じ事をやっているにもかかわらず、1年経つと忘れてしまう。引換証とスーツケース、手荷物を持って、スーツケースのX線検査の列に並ぶ。

 5時25分、重いスーツケースを検査台に乗せ、出てきたものをごろごろころがしてチェックインカウンターへ。格安航空券はこの場で座席が決まることが多いので、早めにチェックインするに越したことはない。スーツケースをカウンター横の計量器に載せた。約25kg。重いわけだ。カウンターでパスポートと引換証を渡す。

 チャイルドミールの確認と預ける荷物数の確認を行い、航空券が渡される。出入国カードはどこで書くのか、と尋ねると廃止されたとの事。面倒な書類が一つ減った。座席は窓側をリクエストしてあったのだが、右側の38HJKが割り当てられた。左側が着陸時に景色が良いのだが、だいたい右側が多い。格安チケットのためであろう。乗ってみて分かったが、座席は主翼の上だった。

手荷物検査

空港 搭乗ゲート 6時過ぎに左奥で手荷物検査が始まった。座席はもう決まっているので急ぐ必要はない。列が途切れるのを待つ。6時半搭乗券とパスポートを見せ、通過。別に変なものは持っていないが、ブザーが鳴るのでは、といつも緊張する。

 無事通過。もう外国である。2階に上がって搭乗を待つ。2階にはトイレ、売店、軽飲食店、ダイナステイラウンジとたくさんの椅子がある。飛行機に乗るとトイレは行きにくくなるので、ここで最後のトイレ。財布の中身を円からドルへ。

離陸

 8時、ようやくすべての搭乗が終わり滑走路に向かって動き出した。ここから実際の離陸までが意外に時間がかかる。滑走路のはじっこで一旦停止。エンジンの出力が上昇。いよいよだ、との思いが強まる。

 飛行機の加速度は通常の乗用車ぐらいでは経験できない大きな加速度がしばらく続く。この加速感が心地よい。前方がちょっと持ち上がったかと思うと、後輪が地を離れふわっと浮く感じ。後は一気に駆け上る。窓からは雲海に突入するまでの間、東京湾岸の夜景が見える。

 9時、巡航速度に達した所でチャイルドミールが配られる。チャーハンをリクエストしてあった。同時に飲み物が出る。私は台湾ビールをお願いした。9時40分、ようやく食事が配られる。肉料理と魚料理の選択。肉の売れ行きのほうが良いようだ。

 その後今回初めて、睡眠不足にならないように医者からもらったひじょうに軽い精神安定剤を服用。すばやく効いて4、5時間で切れるもの、という無理なお願いをしてもらった薬だ。家での寝つきは良いのだが、環境が異なるとどうも眠れない。しかも飛行機の窮屈な座席ではとても無理で、毎回翌日辛い思いをしてきた。今回はこの薬のせいで、数時間ではあったがかなりよく眠れた。

朝食?

 機内食の朝食は午前1時45分に提供された。現地時間では6時45分の朝食に相当する。夜食のほぼ4時間後。あまり腹は空いていないと思っていたが、そばだったせいか、結構たくさん食べられた。

 窓のひさしを開けるとすばらしい青空である。もうすぐ着地である。機内アナウンスで、もう少しすると高度を下げるのでシートベルトを着用するようにとの指示が出る。テレビに映る目的地までの距離や時間、高度の下がり方を注視する。

 現地時間、8時過ぎ、若干遅れたもののオアフ島の陸地が見えてくる。懐かしさ?がこみ上げる。8時15分着地。轟音とともに逆噴射。フラップが繁雑に動く。体が前のめりになるとともに、若干左右にぶれる力を感じる。パイロットのこのときの緊張感は大変なものであろうと想像する。

 やがて徐行に入り、そろそろと到着ゲートに接近。気の早い人がシートベルトをはずし、立ち上がって頭上の手荷物を下ろそうとする。ついに到着。手荷物を整理し、パスポートや航空券を手に持ち、降りる人の列に並ぶ。ドアが開くと開放感にひたりながら、ぞろぞろとドアに向かい、ドアをくぐったとたん、あの懐かしい熱帯特有の匂いだ。エアコンが効いていても感じる。



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