アリの試食
家族連れ+女子大生2人組が2組+得体の知れないおじさん(私)という不思議なグループの集まりでバスはキュランダから出発。
全員揃ったと言うことで、明るいガイドさんの説明にも熱が入ります。最初に渡されたのがツアーの概要を示すパンフレット。中を見ると、この後かなりの距離を走ることが分かります。
ツアーコースの大まかな説明があり、次に渡されたのがビンゴカード。探検ツアーなので、動物を発見したらビンゴカードの動物をチェックしていくという方法です。
そして次が最初に到着する巨大蟻塚の説明。アリの分泌物で出来た大きな土のような塊ですが、これがでかい。高さ2mぐらいあるそうで、そこに住んでいるアリを食べることが出来るというオマケ付き。
というわけで、車はどんどん山あいの道を上っていき、やがて高原のようなところに到着。車窓を見ていると、あちこちに茶色い土の塊が見え、「ははあ〜、あれが蟻塚だな」と思っていたら、バスが道路脇の広場へ。
一同明るい陽光の下、バスを降りて恐る恐る土のかたまりに近づきますが、別に怖がる必要はなく、単なる土の塊です。
「みんなで食べましょう」というアリの姿もほとんど見えません。とりあえず蟻塚で記念撮影。
するとその合間に、蟻塚の後ろに回っていたドライバーの方が、棒っきれにアリをたからせて持ってきてくれ、これがアリだよと言います。
私は当初「アリを食べるなんて、絶対に嫌だ」と思っていたのですが、実際のアリは体長3mm程度の小さなアリでした。(写真は拡大しました)
「これぐらいなら大丈夫かも」と思ったので、試しに1匹だけつまんで口の中に入れると・・・何の味もしません。
「う〜ん、と唸って首を傾げているとドライバーさんが、「かみつぶしてください」と言います。
「え、つぶすの」と思いましたが、そ〜っとつぶしてみると得も言われぬ香りが・・・とはならず、草のようなハーブのような香りがしました。
どうやらそれがアリの味のようです。なぜか私が最初に試食をすることになってしまいましたが、その後何人かの方がチャレンジしていました。
なお近くには似たような蟻塚がいっぱいあるのですが、住んでいるアリの種類は違っていました。
私は興味を持ってあちこち見てみましたが、中には体長1.5cmぐらいのアリもいて、これはさすがに食べる気にならないなと感じました。(もちろん食べる人はいないようです)
ちなみにこの蟻塚は1mの高さになるまでに25年かかるという豆知識も得られました。
また実際に叩いてみましたが、ひじょうに固い材質で、普段はこの中でアリたちは生活しているそうです。
ただし、外部から穴を開けたりして刺激をすると、攻撃のための兵隊蟻が出て来るそうで、これが我々が食べたアリだそうです。(写真)
一同説明に満足して再びバスに乗り込み次の目的地に向かいます。