ウクレレ・無料レッスン

帰りのバスも同じ運転手さんだった

 帰りは思ったより早かった。途中のせせらぎで顔を洗う。水中を見るとメダカのような魚が多数泳いでいたが大きな魚は見あたらなかった。

 行きよりも帰りの方がぬかるんだ道を進むのが大変だ。ズルッと滑って尻餅でもついたら、いっぺんで泥だらけになる。往復で1時間前後だろうか。

 出発地点のバス停に戻ると、なんとタイミング良くバスが麓から登ってきた。さっきとは違い、かなり乗客がいる。なんのことはない。我々が早く来すぎたのだ。乗ってきた乗客が降りる途中で、マノアフォールまでの道を尋ねている。

 運転手さんは大変だなあと顔を見ると、来たときにお世話になった運転手さんだ。日に何回も往復していることが分かった。

 バスは住宅街を折り返し、どんどん下りあっという間にアラモアナに着いてしまった。9時にワイキキを出て、アラモアナ着12時半。ちょうど昼時だ。今回は時間が時間なのでフードコートを利用することにした。私はそば屋さんで「冷やしタヌキ」、息子はヤミー・コリアンBBQで「ミニチキン」。両者合わせて15ドルぐらいか。

 バスでバニアンに戻り休憩。さすがに少し疲れた。今日はビーチは中止。代わりにパシフィックビーチホテルの「ウクレレ・プアプア」で行われている、ウクレレ・レッスンに参加することにした。もちろん無料のイベントだ。5時からだというので、少し早めに歩いていき、時間つぶしにすぐそばのカフェで飲み物を飲んで時間調整。


ウクレレ無料レッスンは大人気

 店内を眺めぶらぶらしていると、店の外に椅子が並べ始められた。ちょうど「ダラー」のレンタカーオフイスがある所だ。最初は5〜6人ぐらいしかいなくて、なんだあんまりたいしたこと無いんだなと思っていたら、時間間際に日本人がどっと集まり初め、ついに20人近くになった。

 一人一人にウクレレを用意してくれるので、店の方も大変だ。私と息子も借り、椅子に座る。目の前に譜面台が置かれ、「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」の楽譜が置かれている。楽譜の端っこには弦の押さえる場所を示した図も書かれている。なかなか親切だ。

 私自身は今でも時折クラシック・ギターを弾くので、図の見方や楽譜の読み方、弦の押さえ方の基本は知っている。ただウクレレはネック(弦を押さえる長い板の部分)が細く、フレット(音階を作るために刻まれている横の棒)の間隔が短いので、ギターよりかなりせせこましい。なんか持ちにくいなあと思っていると先生登場。

 日焼けしたサーファーのようなお兄ちゃんだ。このお兄ちゃんの指示により、ウクレレの持ち方、構え方、弾く方法、指使いの基本を教わる。5分ぐらいで基本終了。すぐに演奏だ。

 私は問題なかったが、さすがに息子は辛そうだ。右手と左手の動きがなかなか分離しないし、コード(和音)だって初めて押さえるんだから、弾けるわけがない。それでもまあなんとかついてくる。

 居並ぶ面々の中にはウクレレ経験者もいたし、全くの初心者もいた。私のように他の楽器の経験者もいた。それぞれがそれぞれの力量で、間違えようがどうしようが構わずどんどん弾いていく。講師のお兄ちゃん、多少強引な感じがしないでもなかったが、無料なんだから文句は言えない。

 ウクレレの弾き方の基本は分かった。ではじゃあウクレレ練習しますか?と問われると、返答に困る。なぜかというとどんなに簡単そうに見える楽器もある程度までうまくなろうと思うと、とたんに大変な努力が必要になるからだ。そのことは自身のギターやフルートの練習経験で十分に思い知らされている。

 しかしだ。老後にというか退職後に長期でハワイに滞在するようなことがあれば、是非練習してみたいなと思ったことも確かだ。海を見ながらラナイでウクレレをポロンと弾くというのも、なかなか様になりそうだ。

カプチーノカフェ アヒポケ
カプチーノカフェのアヒポケ

 ウクレレ弾いて、ビーチで泳ぎ、時には英会話レッスン、なんていうのが、長期のハワイ滞在を実現させる方法かも知れない。(私はゴルフはやりません)毎日美食と買い物では退職金がいくらあっても足りなくなるだろう。そんなことを考えさせるレッスンだった。


夕食は再びカプチーノ・カフェへ


 レッスンを終え、バスで今回2回目の「カプチーノ・カフェ」に向かった。息子は「スパイシー・チキン」のプレートランチ。私は「アヒポケ」を頼み、あとはビール。メインの食事は帰ってから部屋で適当に摂ることにした。

 ここに来て若干胃が疲れてきているのを感じたからである。アヒポケはピリ辛でうまかった。ビールと良く合う。エビチリのような感じでビールがすすむ。

 部屋に戻り、インターネットを楽しむ。今日はマノア・フォールを楽しめた。充実した一日だった。11日目が終了



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2009年 ハワイ旅行記


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