息子の初英会話

息子の初英会話は「デンジャラス」

 バニヤンに戻って、午後はたっぷりとビーチで遊ぼうと思い、いつものカタマラン近辺のビーチに息子と共に繰り出した。この辺は遠浅である。しかし結構波が高いので、岸から50mも離れると、高い波では到底足が付かない。

 私はその辺でプカプカ浮いていたが、ボディ・ボードにつかまった息子はいつのまにか両手で水をぐんぐん掻いて、さらに沖に向かっていくので、保護者としては気が気でない。自分の泳力の不甲斐なさを感じてしまった。

 ところでこの日はイベント開催日だったようで、まもなく大きなサーフボードに乗った、何やらイベント関係者と思われるサングラスのいかついおじさんが一目散に沖合い目指して進み、何事か叫んでいる。私がいるところではその内容は聞こえない。やがておじさん沖合いにいるサーファーやボディ・ボーダー一人一人に声をかけ始めた。

 見ていると息子のところにも近づき、何やら話をしている。話が終わって息子が私のほうへ戻ってきた。「何言ってた」と聞くと、おじさん息子に向かっていきなり「キャン ユー スピーク イングリッシュ?」と問いかけたらしい。
ワイキキ クヒオビーチ サンセット
 いきなり大男のいかついおじさんに声をかけられたらびびりそうだが、なんとか理解できたようで「ノー」と答えたようだ。するとおじさん「ヒヤ イズ デンジャラス。キケ〜ン!」と教えてくれたようだ。それを聞いて私のところに戻ってきたらしい。

 息子にとっては、生まれて初めてのネイティブとの会話であった。中学校で習った英語を実際に活用できた一幕だったが、良い経験になったと思う。

 ところで何が危険だったかと言うと、その場所でしばらくして始まったのがキッズのサーフィンコンテストだった。年齢は3歳ぐらいから小学生ぐらいか。みんなとてつもなくうまい。

 ボードの上でパフォーマンスをする余裕のある子供もいる。息子はその様子を見て、ますます次回はサーフィンに挑戦したいと思ったようだ。
 
 4時過ぎにバニヤンに戻り、休憩後冷蔵庫の中身を確認してからABCに不足しているものを買出し。購入済みの肉をBBQデッキで焼き、部屋で夕食。いつものサンセット見学を行い、疲れきって就寝。いよいよ後一日。



第十六日目 ココクレーターへ


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