ワイオリ・ティー・ルームを楽しむ

タンタラスの丘 展望台

 先ほどの場所から500mほど登っただろうか。急に分かれ道が現れ、片方の道に開閉自由のゲートがあって、その先にどうやらタンタラスの丘の公園があるような記述があった。早速その道を進んでいくと右側に駐車場があった。しかし左側にまだ道が続いている。

 行ける所まで行ってみようと車を進めると最後は15台ぐらい停められる駐車場となり、その先に立派な展望台と思われる場所があった。駐車場からは30mぐらいだろうか。

 ちょうど中国系のツアーが来ていたようで、20名ばかり展望台にひしめき、声高にしゃべっている。どうもあの甲高い早口の中国系の言葉は苦手だ。しかし我々が展望台に向かう頃、すれ違うようにツアーバスに向かい、突然辺りには誰もいなくなった。

 そして問題の展望台だが、近づく前からとんでもなく素晴らしい景色が待っていることが予想できた。山の斜面にちょっと突き出るように立てられた展望台のため風が強い。しかしそんなことはまったく気にならないほど素晴らしい景色だ。

 「え〜!ワイキキの近くにこんなに景色のいい場所があったなんて。なんでガイドブックに書いてないんだろう。でも書かれると人がいっぱい来るから嫌だなあ」わがままな思いが交錯する。もっとも夜は結構多くの観光客が来ているのかも知れない。

 さて景色だが(前ページの写真です)、左手から見ていくと最初にカハラモール辺りが見える。そこからダイヤモンドヘッドとなり、ワイキキのビル群、アラモアナを経てダウンタウン、パンチボールの丘の辺りには空港の滑走路が見え、飛行機の発着の様子が良く分かる。

 しかもその先にはちょっと煙っていはいたがコオリナの建物まで見えたのにはびっくり。左から右まで180度のパノラマが広がる。ダイヤモンドヘッドから見るワイキキも素晴らしいが、ダイヤモンドヘッドを含めたワイキキの景観も捨てがたい。レンタカーを使う人にはお勧めの場所だろう。


ハイソでカジュアルな「ワイオリ・ティー・ルーム」を楽しむ

マノア ワイオリ・ティー・ルーム 建物
駐車場から見た建物
小さく見えたが奥に広い
マノア ワイオリ・ティー・ルーム
左手奥にも店が広がっている


 豪勢な景色に大満足して、いよいよマノアに向かうことにした。目いっぱい感動した後は、食欲の充足だ。いったんワイキキ方面に向かうが、途中の最初の信号のある交差点で左折。さらに突き当たりを左折するとピナホウ通りになり、そのまま進めばマノアだ。

 途中ちょっと道を間違え、マノア・ショッピング・センターに迷い込み、トイレを借用した。ゆっくり見学したかったのだが、昼食時が近づいていた。

 目的の場所は「ワイオリ・ティー・ルーム」という。ガイド・ブックには隠れ家的なカジュアルレストランと書いてある。

 どうも日本人はこの「隠れ家的な・・・」という言葉に弱い。「俺だけが知っている」なんていう優越感を味わうことが出来るからだろうか。他の日本人に会わないからだろうか。

 メニュー等は一切不明だが、ティー・ルームというのであるから、軽食はあるだろうし、まあ伊豆高原辺りのカジュアル・レストランを想像すればよいかなと考えていた。

 交通量が結構あるにもかかわらず信号が無い変則的な五叉路をどきどきしながら横切り50m進んだ左側に目的の店の看板を発見。うっかり見逃すところだった。ハワイの店の表示は本当に遠慮深い。

 入り口から入っていくと、意外に奥が深い。しかも駐車中の車が多い。駐車場は50台ぐらい停められるだろうか。うっそうとした大木の下に車が停められているが、なんとほぼ満車。お店から一番離れた場所にようやく1台分の空きスペースを発見し、滑り込む。

 さてさて肝心のレストランだが、実に雰囲気がいい。マノアの森の中にひっそりと佇んでいる。たしかに「隠れ家的な・・・」という言葉にふさわしいレストランだ。人気があるのも頷ける。

 入り口には数組の先着組みが待っていた。しかし待っている人たちはすでにテーブルを予約してあるらしく、すぐに席に案内されていった。どうやらみんな予約しているようだ。飛び込みの我々としてはじっと待つしかない。

 やがておばさんに、予約の有無を確認された後、入り口に近い席に案内された。店はさらに奥に広がっているようだ。続いて若い金髪の美しいお姉さんがオーダーを取りに来たが、ものすごい早口

 驚いたことに息子が「ウッジュユーなんとかかんとか」と言っていたと教えてくれる。私はほとんどまったく聞き取れなかったので二度びっくり。慌てて「うちらは日本人なんすよ。ちびっとゆっくりしゃべってもらえませんやろか」と伝えると、そんなことを言う日本人は少ないのか、明るく笑われてしまった。



噂の料理は?


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