メイド・イン・ハワイ・フェスティバルへ
さて、今日のメインの予定は、連れが待ちに待っていた「メイド・イン・ハワイ・フェスティバル」である。これはハワイで作られる雑貨や食べ物、すなわちハワイの特産品を一挙に集めて展示、即売しようという催しである。
毎年この時期に開かれているのだが、これまではこの時期にハワイに行ったことがなかったので、今回初めて見に行くことが出来るのだ。
場所は「ニール・プレイスデル・センター」。ワイキキからはアラワイに入りカピオラニ通りに出て直進すれば良い。駐車場の具合がどうなっているのかよく分からず不安だったが、まあ近くに行けばなんとかなるだろうと考えた。
実際カピオラニ通りを進んでいくと、何台かの車が右折しているのが見えたので、あの辺だろう、間違えたら誤ればいいやと考え近づくと、まさのその場所だった。
駐車場前にはゲートがあって、おばさんがいた。駐車券を渡してくれるようである。窓を開け少し大きな声で「おはようさ〜ん」と挨拶すると、おばさんも笑顔で「よく来たねえ。楽しんでね」と言ってくれた。
ハワイの人は見ず知らずの人でも、ちょっとした声がけで、すぐに満面の笑みで返事をしてくれる。日本でも昔はこのような習慣があったと思うのだが、最近は挨拶しない人が増えましたねえ。
入り口で迎えてくれた中国風獅子舞? |
入場したときはこんな感じ |
30分もすると大混雑 |
同時に行われていた ライブのハワイアンショー |
それはそれとして広い駐車場の中ほどに車を停め、時刻を見ると9時45分。オープンが10時なので余裕を持って到着することが出来た。
しかし、である。車椅子と共に入り口に近づいていくと、すでに数百人の行列が出来ている。ものすごい人気だ。
列の一番後ろと思われる部分に並ぶと、親切なおばさんが前にいて、「ここは列の最後尾だけど、チケットを買わないと入場出来ないわよ。チケット売り場はあそこだからね」と教えてくれた。感謝。
早速連れと息子を列に残し(母親はこの日は別行動)、単独チケットを購入しに行く。入場料は一人三ドルだった。チケットを持って再び行列に向かう。
わが家の後ろにもどんどん列が出来ている。いったいどの方向に並べばいいのかさっぱり分からない。列を整理する人もいないように見える。
しかし割り込む人はいない。みんな丁寧に、「最後尾はどこですか」なんて周りの人に聞きながら動いている。教える側も「今はあの辺かしらねえ」なんて丁寧に答えてあげているところが、なんとも心地よい。
大盛況のフェスティバルは車椅子には過酷
10時5分前に横浜中華街で見られる獅子舞のようなダンスが始まった。しかし我が家の位置からは50mぐらい離れていて詳細は不明だ。10時になり、ようやく開場となったようで列が動き始めた。
一同ぞろぞろと、殺気立つことも無く進む。列が曲がっているので入場まで100mぐらい歩いただろうか。先ほどの獅子舞がまだ続いている。
さて肝心の内部の様子だが、私の文章力では書き表すことが出来ない。
メイン会場は大きな体育館2個分ぐらいの広さだろうか。この中がおおまかに6ブロックぐらいに縦に仕切られている。通路幅は3mぐらいだろうか。一つ一つの店舗の広さは、幅が3mぐらいから10mぐらいまでいろいろな大きさになっている。
サブの会場にも後で行ってみたが、こちらは体育館一つがらいの大きさだ。両方あわせて店舗数は数百あるだろう。
店の内容はとても書ききれない。ともかくワイキキやアラモアナ、ワードエリアで見ることが出来るハワイアン雑貨のほとんどが集まっている。しかも値段も安いようだ。食べ物も、ハワイで作られているパン、クッキー、チョコレート、コーヒー、アルコール類があちこちで売られている。ゆっくり見て回ったら、とても1日では回りきれないだろう。人気のある所以である。
しかしながら人気がありすぎて、あまりにも人が多い。幅3mの通路に何十人もが行きかうため、進めない、戻れない、商品を見ることが出来ないという事態に陥ってしまった。
車椅子なので、みんな気を使ってよけてくれようとするのだが、よけようにもよけるスペースが無いのだ。まともに商品を見ることが出来たのは入場したての最初の30分ぐらいだ。後は他人の頭越しや、どうしても見たくて強引に前に出たときだけだ。
それでも連れも息子も私もそれぞれちょっとしたお土産を買うことが出来た。また息子はあちこちで行われていたチョコやクッキーの試食を楽しんだようだ。私と連れは併設された会場でフラショーを見学することも出来た。しかし混雑には勝てず、またお腹も空いてきたので、今回は午前中のみで、後ろ髪を引かれつつ会場を後にした。