アロハタワーで遊ぶ

アロハタワーマーケットプレイスで熱帯魚に挨拶する

 時刻は11時を回った。そろそれ昼食のことを考えねばならない。ビーチウオークやその近辺のレストランをいくつか覗くが、あえて入ってみたいと思える店が無い。料理の趣向が我々の希望に合わなかったり、価格の点や雰囲気で折り合いがつかないからだ。やはりこの辺は高い。ワイキキを離れようと私が説得。しかしワードでは面白くないから、滞在中一度は行ってみたかった「アロハ・タワー・マーケットプレイス」を提案。了承される。

 車に戻り、ヒルトンの前を通過。アラモアやワードを通過し直進すると左側にアロハタワーが見えてくる。駐車場の場所がよく分からなかったが、まあこの辺だろうと左折。道なりに走っていき、マーケット・プレイス前の駐車場に到着。先ずはこの近くに多数群泳する大型の熱帯魚君達に挨拶だ。アロハタワー 埠頭の下にいる熱帯魚

しかしとんでもないことに気が付いた。お魚君にあげる餌を買う為のクオーターを誰も持っていなかったのだ。ココには餌の自動販売機があるのだ。なんということか。天を仰ぎ見て嘆く中年おじさんであった。

 しかし挨拶だけはしていかなければならない。岸壁から身を乗り出すと、ちょうど外人さんの家族連れが餌をあげた直後で、いるわいるわ、大型の色つきカワハギやブダイの仲間、チョウチョウウオ、ツノダシなどが乱舞している。

 レンタカーでププケアに行く機会がない人、ハナウマで魚を見ることが出来なかった人、ワイキキ水族館では飽き足らない人、是非一度見てください。お勧めです。

 (環境保存の観点から餌の自動販売機は撤去されました。でも魚はまだいます。2010年現在)


久しぶりに日本食を食べる

 魚君たちへの挨拶を無事済まし、一行は1階のメインストリートをしずしずと進み、途中あちこちのウインドウを覗き込みながら、エスカレーターで2階へ。

 1階にはライブで有名な「チャイズ・アイランド・ビストロ」、私のようなおじさんの口元がつい緩んでしまう「フーターズ」、地ビールがおいしい「ゴードン・ビアージュ」なんぞがあるが、今回は価格のことを考えフードコートへ。

 いやあ、驚くほど閑散としていました。5軒ほどあるフードコートのお店のメニューを順に見ていき、これはと思ったものは入り口近くにある「カブト」という和食のお店。確か昔は「横綱」だか「弁慶」だったか、いずれにしてもよくもまあ日本的な名前をつけるものだ。

アロハタワー フードコートの麺類
アロハタワー フードコートの麺類
アロハタワー フードコートのピザ
アロハタワー フードコートのピザ


 ちょうど毎日毎日洋食を食べて、少しばかり日本食が恋しくなってきた頃だったのだ。一同「ラーメン」や「狸うどんセット」(ミニカレーつき)なんぞを注文。しかし息子だけは「ピザ」がいいという。どうも欧米化しているようだ。

 ラーメンにしても狸うどんにしても、きちんと出汁がとられていてそれなりにうまかった。カレーもなかなかだ。ただし飲み物はお茶ではなく、我が家の定番であるセブンアップであるところがハワイらしい。食べ終わる頃、ちらほらと客が入りだした。しかし少ない。

 ところがである。ふと目を転じると、入り口に客があふれ、ひじょうに騒々しい店がある。入り口付近の通路をはさんだ向かい側だ。店名を「まきの茶屋」という。ここに多数の日本人がたむろしているのだ。

 何もハワイに来てまでそんなところに集まらなくても、という気がするが、ご存知のようにアロハタワーは日本人ツアー客の最初の結集地のようなのだ。

 すなわちハワイという異国の地に、今日はるばる日本からやってきて、睡眠不足のままチェックイン時間調整のためにこのマーケットプレイスで半強制的?に昼食を摂ることになるらしいのだ。

 (この項、かなり推測の部分が入っています。違っていたら是非ご指摘を)ツアーを選択しているのであるから、あまりハワイ旅行には慣れていないのだろうし、英語にも不安があるのだろう。これから洋食三昧になるのだから、最初は和食でという気持ちがあるのかもしれない。

 (2010年になり、アロハタワーには寄らなくなったためさらにこの一帯は寂れ、2012年には閉鎖されていました)



ボディボードに挑戦


2008年旅行記目次


表紙に戻る