アロハタワーから戻ってボディボードに挑戦

 前ページからの続きです。

 しかし、しかし、あまりにも集まり過ぎていないか。折角来たんだ。ハワイを楽しもう。楽しむためには、ほんの少しだけ日常の殻を打ち破る努力をしなければならない。(断っておくが、本当にほんの少しだ)少しずつ、少しずつ新しいことにチャレンジしていくことによって、新しい旅の形が出来上がるのだ。

 (このあたり、今日はちょっとアルコールが入っているので、興奮気味にワープロを打っています)たぶん、ミールクーポンが配られているのだろう。これはチップもいらないはずだ。堂々と注文できる。

 であるならば、日本語の通じる和食の店ではなく、日本語が少ししか通じない洋食の店に行くべきだ。お勧めは「ゴードン・ビアージュ」あたりだろうか。ハワイ初日からハワイの気分を満喫できるはずだ、などと興奮気味に考えながらズルズルと麺をすするのであった。(辛口コメントご容赦を!)

 しばらくすると連れと母親はまたしても買い物魂が蠢き始めたらしく、私と息子を残してそそくさと立ち上がり、「ちょっと・・・」と言い捨て車椅子と共に去っていくのであった。

アロハタワー マーケットプレイス
アロハタワー マーケットプレイス
アロハタワー

 残された私と息子は、「まきの茶屋」の喧騒を横目で見ながら食事を終え、2階の先端付近に行き美しい景色をカメラに収める。

 戻ってきた連れたちを見ると、何やら再び車椅子の上がこんもりと盛り上がり、何らかのものが買い込まれたようだ。気にしないことにして1階へ降りる。

 1階にも面白い店がいっぱいあるのだが、音楽好きの私は吸い寄せられるように「ウクレレやさん」に入る。ここは単独行動だ。ウクレレを買おうというのではない。楽器の習得の難しさは身にしみて分かっている。楽譜の物色だ。

 ギターはそこそこ弾ける。ウクレレの楽譜でもギターで弾くことが出来る。ふと目に留まったのが「IZ」の楽譜。「日本でも売られているかもしれないな」、と思いつつ、「ハワイで買うことに意義があるんだ」という妙な理屈をつけて自分を納得させ、購入することにした。約20ドルだった。


ボディ・ボードに挑戦する

 アロハタワーからは一直線でバニヤンに戻ってきた。まだ2時だ。曜日は日曜日。ホノルル動物園横で「アート・フェスティバル」が開催されている。家族は部屋で休憩にして、単独フェスティバルへ向かう。しかし残念ながら印象に残る作品はなかった。

 一回りしてバニヤンに戻ってくると息子がビーチ行きをせっつく。ほぼ半日以上をショッピングにつき合わされ、ストレスもたまっているだろうと考え、今日はボディボードに挑戦させることにした。

 早速着替えてボディボードを持ち、サーフライダー近辺のビーチへ行く。タオルとバニヤンの鍵を小さな袋に入れ、この袋はサンダルと共にビーチに置きっぱなしにする。

 もちろん盗難の心配はあるが、被害が出るとしたらどこのホテルとも分からない鍵とサンダル、脱いだTシャツだけである。まあ大丈夫だろう。ただし目の届く場所に置くようにはしている。もっともこれが裏目に出て、満潮の波がサンダルをさらっていきそうになるところを目撃して、慌ててビーチに戻ったことがある。

 サーフライダー前のビーチは遠浅であるが、所々岩がある。これが曲者で水泳初心者の私は、ず〜っと浮いていることが出来ず足をついてしまうのだが、その瞬間に波が来て足を岩にこすることが何回かあった。結構岩の角は鋭く、簡単に擦り傷が出来るので要注意だ。

 肝心のボードだが、息子はたまに乗れる。私は駄目。この場所はサーフィン初心者のレッスン場所にもなっているらしく、沖から一直線にサーファーが突っ込んできたりして、結構危ない。私も一度だけ、肩の下辺りにボードをぶつけられた

 サーファーが降りる直前だったのでスピードもそれほど出ておらず、被害は無かったが恐怖感はあった。しかし悪いのはサーフィンをしている海域でプカプカ遊んでいる私のほうかもしれない。

 1時間半ほどボードに挑戦することを楽しみ(乗ることをではない)、バニヤンに戻って夕食。食後夜の散歩でカクテルでも飲もうかと思ったが、日曜のせいかどこも混雑していた。結局そのまま戻り、いつものようにオリンピックを見て就寝。



第九日目 コオリナへ


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