D&Bで遊びベイリーズへ

D&Bで遊ぶが、息子は卒業か

 食後、連れと母親はワードの店を眺めて、出来れば買い物をしたいという。そこで買い物に付き合うのは勘弁してくれという顔をしている息子と共に、毎回お世話になっている「D&Bバスターズ」に行ってゲームをすることにした。ワードから大通りを1本隔てた「ワードシアター」の隣である。行く途中さりげなく上映中の映画をチェックするが、あまり興味をひくようなものはなかった。

 「D&B」に入りエスカレーターで上に上がる。5〜6年前の開店直後に作ったカードを取り出し、先ずは機械で20ドル加算する。次に別の機械にカードを通しメダルに交換する。このメダルを持って遊ぶ。メダルだけではなく、カードそのものをスライドさせて遊ぶゲームもある。

 どのゲーム機も得られた得点やメダル数によってクーポン券が出てくるシステムが組み込まれていて、この券をたくさん集めて商品と交換するのだ。私が持参したカードには、2年前に積み残したポイントが1000点ぐらい残っていた。

 さっそくゲーム機を物色するが、いくつかのゲーム機が新しくなったものの、基本的な構成はあまり変わっていなかった。息子の乗りも2年前とは打って変わって、妙に冷静だ。

 これまでの経験から実績のあるゲーム機でいくつかクーポンをゲットしたが、入れ込んでいる風ではない。「う〜ん、多少なりともこの2年で息子も成長したか」なんて考える親馬鹿である。適当に遊んで、まあこんなもんかなというところで終わりにした。商品交換は次回にしようということにまとまり、待ち合わせ場所へ。


ベイリーズ・アンティーク&アロハベイリーズ・アンティーク&アロハ

 すでに買い物に疲れた連れたちが待っていたので、早速合流して次の目的地へ。まだ時間は昼の2時過ぎだ。ということで、今回は私の我がままを貫いてワイキキの東端、カパフル通りにある「ベイリーズ・アンティーク&アロハ」へ。

 今日はあっちへ行ったりこっちへ行ったり忙しい。店の前のコインパーキングはいっぱいだったので、ちょっと先に停車。クオーターを2枚入れ店内へ。

 入ると目の前はアロハシャツだらけだ。一応サイズ分けがされているので、迷わず「M」のコーナーへ。女性ものは少ないが、それでも奥のほうにあるようで、連れは迷わずそこへ向かっている。その近くに子供用もあるようだ。価格は20ドルぐらいから40ドルぐらいだろうか。あらかじめ自分の好きなメーカーとか、デザイン、色を決めておかないと、あまりに多すぎて何も決められない。

 私は日本でも着ることが出来る、落ち着いた、ある意味では地味に見えるようなデザインを探していた。このデザインに一番該当するのは「レインズ」である。しばらく物色した後、ふと横を見たら「レインズ」のアロハだけを扱っているコーナーがあった。

 これはありがたいと思いつつ、じっくりと腰を据えて選ぶことにした。選ぶこと30分、ようやく1枚を選んだ。私にしては驚異的な長さの選択時間である。値段は40ドル。やはり手触りやデザインがちょっといいなと思うものは高いのである。(新品に比べれば半額くらいだろうか)

 選んだアロハを大事に持ちレジへ行く。大柄なお姉さんが陽気に対応してくれる。「お〜!ナイスが柄だわね。あんたはゴルファー?」なんて聞いてくる。細かいデザインはあまり気にしていなかったのだが、よく見ると一つ一つのデザインがゴルファーだった。「いやあ〜、そんなことにはち〜っとも気が付かんかったよ。デザインが気に入ったんだわさ〜。デヘヘ〜」と照れ笑い。

 笑いながら、ふとカウンターを見ると、見知った顔の写真が飾られている。皆さんご存知の「明石やさんま」さんと、なんと「ニコラス・ケイジ」である。「わお、この人、日本の有名なコメディアン。あなたこの人、会いましたか」と思わず口走ってしまった。

 すると「そうそう、知ってるわよ。でも彼が来たのはかなり前だったので会っていないわ」とのこと。調子に乗って、「この俳優をおじさんは知っているぞ。この人もここへ来たんかね?」と聞いてみると、「来たらしいけど、私は勤めて日が浅いので会えなかったの」と返事が返ってきた。おお〜、なんと聞き取れているではないか。TOEIC600点の実力でも、ちゃんと聞き取れることはあるのだ。

 さらにおじさんは調子にjのって拙い英語を駆使する。「この人(ニコラス・ケイジ)が着ているアロハのデザインは大変すんばらしい」なんて褒めると「でも実はサイズが合わなくて(小さくて)着ただけで、買わなかったんですよ〜」さらに「現物はそこよ」と天井からぶら下がっているアロハを教えてくれた。そうか〜、あれがそのアロハか。

 ちょっと着てみたいな、とは思ったがデザイン的に素晴らしかったし、天井からかぶら下がっているようなアロハを庶民には買えるはずがないと判断して、「どうも、ありがとうごぜえやした」と言いながら、店を後にしたのである。この辺はいつもの通りの小心者である。 今思うと、せめて値段だけでも聞いておくべきだったと後悔している。

 バニヤンに戻って、まだ時間があったので息子とビーチへ行き、夕食後はサンセット見学。近場ではあったが、充実した一日を過ごせたことに満足して就寝。



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