第3日 JCBに助けを求め再びワードへ

青空市場は大混雑ワイキキ・コミュニティセンター 青空市場

 バニヤンの裏手にある「ワイキキ・コミュニティセンター」では毎週火曜と金曜の早朝に「青空市場」が開かれていて、我が家はここで野菜や果物を調達することにしている。何といっても新鮮で安いというところがありがたい。

 7時半に出かけてみると、なんと長蛇の列。どうやらハワイの物価高の影響が地元の人や観光客を直撃しているらしい。早速おいしそうなパイナップルやバナナの他、この日の夜に予定しているBBQのためにいろいろ買い込む。

 ちなみに例年お店は2軒開いていたのだが、今年は1件が朝食をその場で売るような面白い店になっていた。食べてみても良かったのだが、残念ながら機会がなかった。


JCBに助けを求める

 さて車椅子の件をなんとかしなければならない。もちろん自力で頑張る方法もあるが、うまい解決方法はあまり思いつかない。どうするか、と悩んでいるとき気がついたのが「JCBプラザ」

 ハワイに来るときはインターネットでお世話になっているが、今回は母親の携帯を借りる都合もあるので、ついでに相談してみようと考え、朝食後徒歩で「ワイキキ・ショッピング・プラザ」に向かう。バニヤンからは徒歩10分ぐらいだろう。

 工事中のエスカレーターを階段代わりにして2階のJCBへ。受付でJCBカードを見せ、「車椅子の件で相談が」と伝えた。担当はNAOKOさんという細面の美女で、その美しさにドギマギしながら事情を説明する。

 すると以前にもそのような相談があったらしいが、解決しなかったという意気消沈する話を聞かされてしまった。ということは新たに借りるしかないなと判断し、それではレンタル業者を教えてくださいとお願いした。

 このような依頼は結構あるようで、分厚いファイルを取り出しページをめくっていき「CRニュートン」という会社を発見。ネットでも検索できる。早速その場で電話をしてもらったが担当者の話によると、やはりバルブの違いはいかんともしがたいということらしい。

 そこで軽量の車椅子のレンタルをお願いしたが、残念ながら(幸か不幸か)在庫が無いとの事。価格は一ヶ月単位で80ドル。しかし在庫が無ければ話にならない。それではもう1件聞いてみましょう、と親切なNAOKOさん。 

 次の業者は「アイランド・メディカル」という会社。こちらは日本ではほとんど知られていないのではないだろうか。しかしこちらのほうがレンタル料は20ドルほど安い。ただし日本語はほとんど通じないようだ。唯一電話に出た方が片言の日本語を理解するということだった。また配送は出来ないので取りに来て欲しいとの事。

 そこで場所を教えてもらうと、示された場所は我が家の大好きなワードエリアであった。お礼もそこそこにバニヤンに戻り、早速家族一同を招集し、ワードに向かう。住所は教えてもらったが、地図はかなりいい加減である。自力で探さなくてはならない。


アイランド・メディカルへ

 アラモアナからワードの西端を右折。そして少し直進し左折。するとそこは再開発されているきらびやかなワードエリアと違った昔ながらの倉庫街?であった。目指す「アイランド・メディカル」は、この小さなオフィスと倉庫が立ち並ぶ中間あたりにあった。

 建物自体もかなり古く、失礼な話だが全体としてお化け屋敷の雰囲気だ。古ぼけたドアの前に車を停め、恐る恐るドアをノックするが、何の返答も無い。さらに勇気を振り絞ってノブを回す。

 明るい午前中だからいいようなものの、夜だったらとても恐ろしくてドアに触ることすら出来なかっただろう。(ちなみに観光客の訪れないような場所では、こういった雰囲気は当たり前です)


 ドアを通るとそこは幅1間程度の通路で、奥のほうから話し声が聞こえる。左を見ると小部屋があって、床の上に車椅子関係と思われる医療雑誌が散乱している

 積まれているのではない。床の上に散乱しているのだ。「これは大変な場所に来てしまった。どうしよう」と思ったが戻るわけにも行かない。私以外の家族は、外観に恐れをなしたのか、中に入ってこようともしない。

 さてどうしたもんかと思いつつ、次のページへ。



ライアンズ・グリルの昼食へ


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