ワードで昼食、ドンキホーテへ

ハワイアン・ムーン

 食後フードコート近くにある「ハワイアン・ムーン」なる店を覗く。外から見ると落ち着いた柄のアロハシャツが見えたからだ。しかも連れの情報によると、奥のほうでバーゲン品があるとのことである。たしかにデザインが落ち着いていて良い。

 店内に足を踏み入れるとすかさずお姉さんが「アロハー!」と声をかけてくる。初めのころはこの声がかかっただけで何かを買わなくてはいけないようなプレッシャーを感じたが、最近は「Hi」とか、日本語で気楽に「こんにちは」と返すようにしている。

 奥のほうに行くとありました。結構渋いデザインで私好みのアロハが。価格も結構安かった。これは良いなと思ったが、サイズを見るとXLとかXXLとかが多い。これじゃ駄目だ。せいぜいMだ。

 しかも柄は良いが、触ってみると生地が硬い。サラッではなくて、ゴワッという感じ。これは駄目だなと判断。サンキューとお姉さんに声をかけながら店を出る。

 
ドンキ・ホーテ

 まだ二日目なのに、文章がやたら長いなあと思っている人、すみませんねえ。最近こんな文章を書くのが若干趣味化しています。もうしばらくお付き合いくだされ。

 単なる巨大で重たい荷物と化した車椅子を車のトランクによっこらしょっと放り込み(本来の役目をなし得ないのでつい扱いがぞんざいになる。車椅子に罪は無いのだが)ワードを後にする。アラモアナ近辺の一方通行の道をなんとかぐるぐる回って、無事「ドンキ・ホーテ」に到着。

 入り口近くに車を停め、巨大なオレンジ色のショッピングカートに引きずられるようにして店内へ。ふと見ると、連れと連れのお母さんの目が輝いている。どうやらこの時を待っていたようだ。足が疲れるのもなんのその。目に付いたものをどんどんカートに入れる。私と息子はひたすらそれに付き従う。

 明日はBBQなので、これらの食材は必要だ。肉、ジャガイモ、調味料などだ。バニヤンにあらかじめ準備されている調味料もあるので、チェックインの時に何があるかを確かめておく必要がある。車で運ぶので重さはあまり関係ない。

 そう思って私もビールと、日本の倍の値段の焼酎「いいちこ」を購入。さらに朝食用にパン、ハム、和食の朝食なら豆腐、といつもの我が家の定番おかずをそろえていく。

 いつしかカートは荷物満載で、さすがに連れも歩きつかれて、カートの横にへたり込んでいる。だからそんなに張り切るなと言ったんだ、とつい嫌味を言ってしまう。

 連れのへたり込んだ姿を、買い物に疲れた典型的な日本人観光客と勘違いした現地のおばさんが苦笑いしてみている。見られた連れも苦笑いである。

 もっとも欧米人や現地の人たちの購入量は半端じゃない。これから一ヶ月ぐらい無人島で暮らすのではないかと思えるぐらい大量の食料品を買い込んでいる。これで太らないほうが不思議である。

 バニヤンに戻って、駐車場へ。2年前は1日8ドル、1週間で40ドルだった駐車料金が値上がりし、1日10ドル、1週間60ドルとなっていた。(2013年現在さらに値上がりしています)窓越しに係りのおじさんに80ドルを用意して「2週間停めたいんだけんど」と言うと、すかさずペラペラと返答が。

 どうやら駐車システムが変わって駐車の単位が1日、1週間、1ヶ月になったらしい。「ほいじゃ、1週間おねげえします」と伝えたところ、今度は「60ドル」という返事。驚きつつ値上がりしたんだろうと判断し支払う。

 支払った証明書をフロントガラスの後ろ側に貼り付け、ライトをともして上に行けの合図。なんとか駐車スペースを見つけ、大量の食材を手分けして部屋へ運搬。

 少し時間があったので息子とビーチへ。軽く水に浸って(泳いでではなく)戻ってくると夕食。波乱の二日目が終わる。三日目は車椅子にさらなる転機が。



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