ワードへ
乗り込んでシートの位置を調整する。やけに低い。レバーがあったので、キコキコやると椅子が上に上がる。私は高い位置が好きなので、限界まで上に上げる。それでも天井までかなり隙間がある。次はルームミラーとフェンダーミラーの調整。さらに方向指示器、ワイパー、照明を確認し、エンジン始動。
エアコンの調整を確かめ、ラジオを105MHzに合わせる。ハワイアン専門チャンネルだが、インターネットを使って日本でも聴くことが出来る。「ハ〜ワ〜イ、ワンノーファーイブ、ケーアイエヌイー」というやつで、息子も覚えてしまった。
地図を取り出し、一応ワードまでの道を確認する。アラワイに出て、イートンスクエアあたりを抜けてアラモアナに行くのが早そうだ。
ギアをドライブレンジに入れて、いざ出発。おおっと、その前に車椅子をトランクに入れないと。実際入れてみて、意外に車椅子は大きいことを認識。スーツケースをさらに入れる余地はなさそうなので、帰国j時2個のスーツケースをどうするか心配になるが、そのときまた考えることにする。
静かにサイドブレーキをはずし、フットブレーキを離す。アクセルは踏んでいないが車は動き出す。エンジンも静かである。駐車場を出て右折。クヒオ通りを横切りアラワイへ。左折してマッカリー通りを横切り直進。するとイートンスクエアの住宅街に入るので、そこを左折。
すぐに右折してまっすぐ行くとイリカイ前に出る。ここを右折すればワードまではすぐである。右側通行にはすぐ慣れた。しかし赤信号での右折がいまいち不安だ。後ろに車がいると、つい焦って曲がりたくなってしまう。レンタカーの乗り方のコツについては、別のページでまとめてみようと思う。
元気いっぱいでワードに向かう一同だったが、この後まったく予期していなかった第三の事件が勃発。一同途方にくれることになる。一時はもうどこへも行けないのではないかと思ってしまった。さてその事件とは?。長くなるので次のページへ。
ナ・メア・ハワイ
ワードの駐車場に右折で入るためには、アラモアナ方面からケワロ湾沿いに進み、いったんワードを通り越して右折して回り込んでいく。左折で入れれば問題ないのだが、その場合3車線の道路を横切ることになるので、気が小さく安全主義の私には出来なかった。まあいずれにしても駐車場にたどり着けば問題ないわけだ。
とりあえずワードの一番西よりの駐車場に車を停めた。車椅子を利用しているので専用駐車場に停めようかとも思ったが、車椅子マークが表示されていない車は本来停めてはいけないようなことが表示に書いてあったので、一般車の場所を利用することにした。
トランクから車椅子をよいしょと持ち上げ取り出す。結構この作業が大変だ。押すほうはまったく問題ない。フードコートに行き、まずは飲み物で喉をうるおす。
ハワイの飲み物の入れ物はスモールが日本のラージに相当するので、一人一人が頼むとものすごい量になる。
かといってスモールを毎回4人分頼んでいたのでは不経済なので、我が家はせこいかもしれないが、ラージを頼んでストローで分け合って飲んでいる。
一息ついて1階の西のはずれに位置する「ナ・メア・ハワイ」に向かう。途中左側に新しくペットの店が出来ていた。たしか以前は雑貨屋さんではなかっただろうか。
店内に入るとエアコンが効いていて汗がす〜っとひく。コアの民芸品、アロハシャツ、Tシャツ、CD、そのたもろもろのハワイに関する雑貨が売られている。品質は良いと思うが、その分値段も相応だ。
いいなあ、買っちゃおうかなあと思いつつ、いや本当にこれが必要だろうか、と自問自答を繰り返しながら店内を一巡。結局何も買わなかった。初日から浪費していたのでは家計は破綻だ。
スポーツオーソリティで事件発生!!!
たまたまワードの一番西のはずれにいたので、息子のためにボディボードでも物色しようかと「スポーツオーソリティ」へ向かった。炎天下の中、一同ぞろぞろと道を横断。駐車場を突っ切って目的地に向かう。日差しがやたらきつい。Tシャツを着ていても、その隙間から紫外線が入り込んでくるような印象だ。しかし事件は日焼けではない。
ようやく到着してボディボードを物色中、連れと息子がほぼ同時に気が付いた。車椅子のタイヤの空気が抜けている。
「えー、借りたときは一ヶ月はもちます、と業者の人が言っていたのに」と不満げな連れ。見ると空気が半分ほど抜けて、タイヤがベタッとしている。どうりで曲がるとき重いわけだ。「ふむふむ、でもここはたまたまスポーツオーソリティ。スポーツなら何でもありの店だ。空気入れを売っているんじゃないかな」と私。早速自転車売り場へ移動。
しかしここから大変な事態に発展。