ケオニで朝食をとり、レンタカーを借りる

朝食は雰囲気が好きなケオニ

 カラカウア通りを西に向かい「ハイアットリージェンシー」を越えたあたりで右折すると、右手に「キングスビレッジ」が現れ、左手は「オハナ・ワイキキ・イースト」になる。このイーストの1階クヒオ通りに面した角に目指す「ケオニ」がある。

 ワイキキの西のはずれにある「ケオス」の姉妹店のようだ。ただし朝は洋食のカジュアルレストランだ。バニヤンから比較的近いので、朝食でパンケーキを食べたくなったとき、我が家はよく利用している。

 パンケーキといえば「エッグスン・シングス」が有名だが、バニヤンから遠いのとあまりの人気ぶりの混雑、それに店内の狭さが嫌になって最近は利用しなくなった。店員さんも忙しいのか、無愛想な人が何人かいるように見受けられたのも、最近敬遠している理由の一つだ。

 今朝は時間が8時を過ぎたせいか、いつもゆったりしている店内が妙に混雑している模様で、お姉さん方も忙しそうである。

 垣根の間のような入り口から、テーブルの脇を抜け店内を覗き込み(この覗き込んで入店する感覚が日本人に人気がない理由かもしれない)、目のあったきれいで元気そうなお姉さんに「4人で車椅子使ってま〜す」と声をかける。

 車椅子を通すスペースはぎりぎりだが、大きな体の欧米人が嫌な顔一つせずに椅子を動かしてくれ通してくれる。オーダーするのはいつもだいたい同じ。「スペシャル」と言われるものである。テーブルに付くと間髪を入れずお姉さんが飲み物の注文を聞きに来る。コーヒーとジュースを頼む。

 飲み物が運ばれてくる間に何を食べるか決めるようだが、我が家の場合は決まっているのであまり悩まない。

 コーヒーが注がれ注文をたずねられる。「スペシャルを4つ」これだけである。ちなみにスペシャルの内容はパンンケーキ2枚とスクランブルエッグ、これにカリカリベーコンが2枚。少ないように思えるが、パンケーキが比較的大きいので、我が家はこれで充分だ。

 値段のほうは毎年毎年上昇を続けているようで、初めて食べたときは1.99ドルだったと思う。それが2.95ドルとなり、今は3.95ドルだ。ここ5年ぐらいの間に倍になってしまった。結局4人で合計チップ込み29ドル。ビジネスホテルの朝食程度の値段なので、雰囲気を考えれば良心的だとも言える。


レンタカーを借りる

 バニヤンにいったん戻って休憩後レンタカーを借りにパシフィックビーチホテルのオフィスへ。バニヤンからは車椅子でも5分程度である。右側通行の運転にもあまり違和感は感じなくなっていたので、今回はそのままレンタカーで大好きなワード方面に向かうことにした。一同ぞろぞろとクヒオ通りを歩き、ダラーの営業所へ向かう。

 営業所には金髪のお兄ちゃんがいた。「お、これは英語のやり取りか」と若干緊張するが、ここで「グッドモーニング」と言ってしまっては英語でペラペラやられる恐れがあると判断し、わざと意地悪く?日本語で「おはようございま〜す」と声をかける。すると、ちゃんと「おはようございます。ご用件は?」と由緒正しい日本語が返ってきたのである。

 早速日本で印刷した契約書を見せ手続き開始。今回は初めて日本の運転免許証のみしか持っていかなかったが、まったく問題なし。手続きの途中で、日本人のカップルが入ってきたが金髪のお兄ちゃんを見て、やはり緊張した様子。しかし我々が日本語でやり取りしているのを聞いて、二人の表情が和んでいくのが印象的だった。
レンタカー ドッジ
 ダラーのカラカウア営業所まで移動かと思っていたが、その場でキーを受け取ることができた。

 「車は脇の出口を出るとありますから」という言葉を聴いて、「そうかたしか出口は2階だったな」と勝手に早とちりした私はエレベーターで2階へ行き、出口に向かうドアを開けると、そこはまったく別の場所であった。

 この程度の間違いは日常茶飯事なので別に気にしないが、ドアの向こうにひげもじゃのむくつけき大男がいて、こちらをじろっとにらんだのにはまいった。どうやら工事現場に出てしまったらしい。

 慌てて「私、レンタカー借りたんよ。そんでもって車を探してるんだけんど」と怪しい英語を駆使する。

 すると強持ておじさんの顔が一瞬にして、熊のぷーさん風の柔和な顔になり、「そうかそうか、レンタカーはあすこにあって、ここからは行けないんだよ。いったん戻って、あちらから回りなさい」と身振りを交えて丁寧に説明してくれる。

 こうゆう底抜けの優しさは本当にありがたい。礼を言って、ようやくレンタカーに到着。青の少し大きめのセダン。ドッジの「アベンジャー」という車らしい。



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