第二日目 車椅子の利用と早朝散歩

エアコン使用で寒くて目が覚める

 6時半に起きた。日本なら夜中の一時であるが、外が明るいせいか早く目が覚めてしまう。久しぶりのハワイの夜は意外に蒸し暑く感じられ、夜半までエアコンを使用した。

 昔のハワイのエアコンはひじょうにうるさい音がしたが、最近はかなり静かになった。それでも日本のルームエアコンに比べるとかなりうるさい。しかし部屋そのものが広いため、やむを得ないのかもしれない。それにしても何も床の上に取り付けなくても良いのではといつも思う。重すぎるのだろうか。

 エアコンの設定温度が華氏で表示されるので、いったいどのくらい低いのかさっぱり分からず、とりあえず最初に出た表示の70度で設定したら、夜中に寒くなりすぎて目が覚めた。帰国後調べたらこれは摂氏21度。寒いわけだ。華氏80度で摂氏27度だから、このぐらいでも良かったのかもしれない。


車椅子の利用について

 朝食前はいつものようにクヒオビーチへ散歩だ。いよいよ本格的なバリアフリーの旅行が始まる。朝のバニヤンのエレベーターは空いていてすぐに来るが、9時前後になるとなかなか来ない。来ても人がいっぱい乗っていたりして、車椅子の不便さをこれから少しずつ思い知らされることになる。

 ちなみに今回の旅行ではバニヤンのエレベーターは4基中3基しか動いておらず、これも混雑に拍車をかけていた。「できれば階段を使ってください」なんていう張り紙まであった。

 ハワイでも日本でも今やそれほど差はないと思われるが、概して一緒に乗り合わせた人は親切だった。車椅子を見ると乗りやすいようにすぐに詰めてくれ、またドア近くの人はドアが閉まらないように支えてくれたりする。

 降りるときも優先的に降ろしてくれ、ドア近くにいた人が先に下りた場合でも、ドアが閉まらないように手で支えてくれた。毎度毎度見習うべき習慣だなと感じる。日本の場合はさっさと行ってしまう人が多いように思える。

 今回車椅子を押しているとき、周囲の人の視線を結構感じた。「大変そうだな」「なぜ車椅子なんだろう」「どの程度の障害なんだろう」等々興味深そうな視線が多かった。たぶん連れに外的な障害がなかったからだろう。


アランチーノクヒオビーチへ

 バニヤンのフロントを左に見て池の前を通り、通りに出る。角には2年前とまったく同じおじさんが、まったく同じような服装で朝刊を売っていた。

 朝のハワイの空気を存分に体内に取り込みながら交差点を横断。横断歩道にはかならず車道への傾斜部分があり、通行に不自由はまったくない。

 日本の雑誌でよく見かける「アランチーノ」の前を通過しカラカウア通りを渡るとビーチは目の前である。

 「アランチーノ」には一度ぐらい入ってみたかったが、朝食は15ドル前後で我が家のような小食派にはもったいない。夜は日本人にも欧米人にも人気があるようで大混雑。結局いつもその混雑振りを横目で見ながら通り過ぎることになってしまった。

 右手にはシェラトンが見える。左手は我が家の散歩の目的地の堤防が見える。今年は朝からランニングをしている人の姿が少なかった。日本人もあまり見かけない。全体的に人が少ない印象だ。

 途中の屋根つきのテーブルでは、朝から暇そうなおじさんたちがチェスをしている。羨ましいなあと内心思いつつ、車椅子をゴトゴト言わせ堤防に向かう。

クヒオビーチ 堤防

 毎度変わらない同じ風景だが、ついついどこもかしこも美しく見えてしまい、あちらこちらにカメラを向ける。

 今回持参したデジカメはパナソニックのFZ7というカメラで、1GBの容量で400枚以上撮影できる。2GBのメディアも持っていったので、帰国時の撮影枚数は軽く1000枚を超えてしまった。

 その中から選択して写真屋さんにプリントをお願いしたが、これも300枚近くになってしまった。

 また息子には以前ホームページ用に使っていたオリンパスのカメディアを自由に使うよう渡してある。こちらも250枚ぐらい撮影したようだ。

 堤防でいつもの眺望を楽しみ、ボディボードのテクニックに感心し、付近に生息している魚を見てゆるゆると朝食場所のケオニに向かう。



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