ついに出発の日を迎えた

成田空港まで

 午後3時、かなり早い時間だが、ハワイが待っているかと思うと、いても立ってもいられず荷物を積み込み出発することにした。

 今回車椅子という大きな荷物を持つことになったため、果たしてすべての荷物を運べるのか不安であったが、幸いなことに我が家の車はワゴンタイプであるため、スーツケース2個を横に並べ、その上に車椅子を載せることによってなんとか運ぶことが出来た。

 例によって関越道、圏央道、首都高速を乗り継ぎ東関東自動車道を経て成田に向かう。所要時間2時間半。途中若干の渋滞に遭遇したが予想の範囲内であった。

 今回は車の受け渡しが空港なので、直接ターミナルに向かわなくてはならない。途中酒々井で休憩し、ここからフレンドパーキングに連絡。これにより受け渡しがスムースに行われるようだ。

 空港着5時半。指定された第2ターミナル、JALの看板近くに車を停めると、すぐにどこからともなく係りのおじさん?が現れた。完璧なタイミングだ。

 おじさん、私の車の周りを一周して傷の具合なんぞを確認して、われわれ一行が荷物を降ろすと同時に、あっという間に車を持っていってしまった。本来空港受け渡しは禁じられているようなので、ここは素早く行動しなくてはいけないのだろう。


チェックイン
成田空港 JAL プライオリティカウンター
 早速ターミナル内に入り、チェックインカウンターの場所を掲示板で探す。しかし時間が早いせいか、まだ受付を開始していない

 しょうがないので出国ゲート近くのテレビの前に移動し休憩。本来ならレストランやラウンジで休憩したいところだが、なんせまだスーツケースがあるので、簡単に移動できない。

 連れや母親が飲み物を飲んでいる隙に私は単独周囲を観察しに出かける。するとなんとすぐ近くにJALプライオリティカウンターなるものを発見。どうやら車椅子使用者等はここで優先的にチェックインできるようだ。

 カウンターでチェックインしなければならないことは分かっていたが、こんなカウンターがあるとは知らなかった。ホームページで見た記憶もない。(左の写真参照、ただし中央のおじさんは我が家とは何の関係もない)

 ともあれ早速家族一同に移動を促しカウンターに向かう。車椅子で近づいていくとすぐにチェックイン手続き開始。お姉さんがひじょうに丁寧に応対してくれる。

 車椅子の運搬をどうするのか、搭乗口まで行くのか、途中まででいいのか、JALが所有している車椅子を使うのか自分のものを使うのか、細かく打ち合わせを行う。

 連れは多少歩けるので、搭乗口まで車椅子で行き、そこから機内へは自力で歩いていくことにした。車椅子はどこに保管されるのか、これは不明だ。


時間つぶしは面倒だ

 スーツケースがなくなり手荷物だけとなったので、早速レストラン街へ行き、軽い夕食をとることにする。しかしこれまでは簡単にエスカレーターで上がっていけたが、車椅子となると話は別だ。エレベーターを探さなくてはならない。

 慌てて案内図を確認し、ちょっと柱の陰になったような所にエレベーターを発見。なるほど便利だが時間がかかるなあというのが、にわか車椅子使用者の率直な感想だ。

 今年は不況やサーチャージの影響で海外旅行客が減少したというニュースを事前に聞いていたが、成田に来て改めて実感した。確かに人が少ない。例年なら順番待ちをしているレストランに簡単に入ることが出来た。途中の通路も人が少ないので、車椅子でも比較的神経を使わずに移動できる。

 車椅子を押す人が注意しなければならないことの一つは、車椅子の足台が前を歩いている人のかかとによくぶつかることだ。これはぶつけられたほうはかなり痛い思いをする。人ごみの人の流ればかり見ていて、前方の足元を見逃すとよくぶつかる。

 今回は人が少ないので息子に任せたが、やはり何回か他人の足にぶつけそうになり、すぐ横で何回か私が車椅子をつかんで引き止めた。

 適当なレストランで食事をしてから、今度はラウンジに移動。あとで分かったことだが、このラウンジにはBBQを一緒に楽しむことになっていたSさん一家もいたのだ。Sさんの方は目ざとく我々を見つけていたらしいが、遠慮して声をかけることが出来なかったようだ。



ハワイに向けてへ


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