チケット購入、顛末記

悟空、運賃発表

 1月下旬にJALの料金が発表されると聞いてから、仕事中もそわそわ落ち着かなかった。しかし公私の区別をきちんとしないと、後で何を言われるかわからない。何かと不祥事が飛び交う?公務員なら尚更だ。

 20日を過ぎてからほぼ毎日夕刻にJALのサイトへ。そしてある日、23日に料金発表という文字が飛び込んできた。よっしゃ〜、いよいよだ。という気合で、22日の夜はなかなか寝付けなかった。

 明日はいよいよ予約だと思いつつベッドに入って、突然、23日の何時に発表されるのかは書かれていない、ということに気が付いた。何と言うことだ。23日は夜の午前0時から始まるのだ。

 私が起きる6時(いつもはもっと早いのだが、最近寒さにめげてこの時間になってしまう)までの間に希望の便が満席になってしまったら、などというよからぬ妄想にとらわれつつ、ベッドの中で寝返りを打っているうちに、アルコールの効き目もあってか、いつの間にか就寝。

 23日、6時起床。寒い朝だ。しかし飛び起きてパジャマのまま寒い部屋の中を突っ切りパソコンのスイッチオン。立ち上がるまでのわずかな時間を利用して着替え。着替え終わってすぐにJALのサイトへ。半狂乱状態だ。

 しかしそんな姿をあざ笑うかのように、いつものJALのサイトが現われ、そして23日発表という昨日のメッセージがそのまま残っているのを発見。

 ほっとすると同時に、「いや、見かけはそう見えても、実は他のページで発表しているかもしれない」という一抹の希望と猜疑心で該当ページへ。しかし当然発表されていない。全身から力が抜ける。なんとか気持ちを切り替えて仕事に向かう。

 予定通り仕事終了。日中はなるべく旅行のことは考えないように努める。帰宅して夕食もそこそこに、再びパソコンにかじりつく。

 目的のページ発見。それによると座席の混み具合で3種類の料金に分かれる、なんてややこしいことが書いていある。発表して次の日に混み具合なんて分かるのかと不満を感じつつ、そんなことより残席チェックだ。あわよくばマイレージの特典航空券もゲットだ。興奮のきわみ。ページの移り変わりがもどかしい。

 そして・・・・・・。まいった。マイレージが使えない。特典航空券は、夏休みのどの日もキャンセル待ちだ。ハワイのような人気観光地は、皆さん、1年近い前から予約を入れているようだ。

 我が家の日程が決まったのがつい最近で、連れの病気が回復傾向にあり、今年は行けそうだという目処がついたのも最近だから、まったく太刀打ちできない。

 悔しいので、目標とした日程ではなく、7月20日から順に8月の終わりまで見ていくが、すべてキャンセル待ち。まったくもう、どこのどいつが・・・、なんて不謹慎な言葉をつぶやきながら、自分の気持ちをなだめる。

 さてどうするか。先ずはエコノミー席一人分の料金だ。我が家の日程を書き込みクリック。おー、出てきた出てきた。まだまだ席があるじゃないか。さて料金は・・・。日程を前後にずらしてみると、確かに微妙に料金が変化する。しかし席はまだ充分にある。

 よしそれではこの中で一番安くて、我が家の希望に一番近い日程は・・・、とこの辺は少し余裕が出て鼻歌混じりになってきた。

 よしよし、11万4千円か。8月上旬なら、この値段でもしょうがないかな、JALもなかなか努力しているじゃないかと、ちょっと褒めてあげる気持ちになったところで、そうか諸経費だ。合計は・・・、画面をスクロールして合計を見ると、えっ!何、15万弱?嘘だろ。再度確認。やはり同じ。

 諸経費の額を見ると、なんと3万5千円近い。そりゃ確かに原油価格が高騰し、なおかつJALは経営基盤が揺らいでいるらしいけど、そりゃないんじゃない。あんまりだ。さきほど、ちょっと褒めてやろうと思ったのに・・・。なんか騙された感じだ。感情の起伏が激しい。

 しかしハワイまで泳いでいくわけにもいかない。航空会社が示した料金を黙って甘受して、狭いエコノミーの席で我慢して行くしかない。と思いつつ、しかしそれならば、と再び思考はフィードバック。ツアーだったらどうか、ANAだったらいくら、チャイナは?などと次々と次善策が頭をよぎる。

 そういえば昨年は2月になってから臨時便の発表があって、そこでマイレージが使えるようになったことも思い出した。幸いにしてまだ席に余裕はある。ここは一旦冷静になって、明日考えてみよう、と少しばかり論理的な思考が働き、興奮したシナプスをなだめ、就寝。



チケット獲得


2008年旅行記目次


表紙に戻る