ププケアビーチでシュノーケルに挑戦

ププケア・ビーチ

 ビーチグッズを用意し、急斜面をすべらないように用心しながら降りていく、すぐに岩場となる。天気がよいので岩と岩の間の日陰を探し、なんとか場所を確保する。早速適当に準備体操をして、まずはゴーグルだけを持ってビーチへ。ビーチまでが岩場や砂利なので、素足だとかなり痛い。なるべく砂の部分を歩くようにして、底が白く見える砂の部分から海中へ。

 水に慣れたところで潜ってみると、これがなんとも素晴らしい。これまで見たことがない水中世界が広がる。水面の上からはあまり見えなかったのだが、潜ってみると岩場の周りに多数の魚が泳いでいる。これはびっくり。目の前をすーっと通過する魚がいるかと思うと、岩場の藻を一心不乱に突っついている魚がいる。あっちにもいるしこっちにもいると息子が指さすので、いやこっちだって多いぞ、と負けずに指を指す。

 視力が悪いので、魚が鮮明に見えないのが非常に残念だ。しかし魚によっては、手元近くまで来るので、本当に楽しい。不思議なもんで、水族館であれほど多数の魚を楽に見ることが出来るのに、海中でぼやけた魚の姿を見る方が何倍も楽しい。自分で見つけたという実感があるからだろうか。それとも魚たちが水槽内ではなく、海中にいるため自然に振る舞っているように見えるからだろうか。

シュノーケル

 これは是非ともシュノーケルで見てみたいと考え、いったんグッズを取りに戻る。その間も、息子は夢中になって水中をのぞき込んでいる。私がいない間は岸の近くにいろと厳命して、すぐにとって返す。

 いよいよ本格的なシュノーケルに挑戦だ。どうせまたすぐに水が入ってくるんだろうとは思ったが、練習練習と自分に言い聞かせて、まずはマスクのゴムバンドをめいっぱいきつく閉めてみる。かなり痛い。我慢して息を大きく吸い、水中へ。ごぼごぼという音と共に、息を吸う。おっ、これはいけるかと思い、2〜3回呼吸していると、やはり水がブジュブジュ音を立てて侵入してくる。

 ええい、めんどくさい、このまま我慢しちゃえ、とも思ったが、やはり辛い。いったん空気中に戻り、再度マスクのバンドを確かめ、間に髪の毛等が挟まっていないことも確認して、試しに息を鼻から吸ってみるとたしかにマスクはぴたりと顔に吸い付く。まるで映画のエイリアンに吸い付かれたようだ。

 続いて頭の中で、息はなるべく口ですると何回も唱え、息を吸い込み水中へ。おっ、今度はうまくいっているぞ。しかもゴーグルより視野が広がるので、魚も遙かに見やすい。なんだなんだ、出来るじゃないか、よしこのまま前進だ。なんてことを頭で考えながら水深1mぐらいのところでばちゃばちゃやる。機から見るとさぞかし無様なシュノーケルだったろう。

 こんなことを10回も繰り返しただろうか。徐々に水が侵入する回数が減ってきた。コツはいまだによく分からないが、水中に入るときマスクがぴったり顔に着いているか確認することと、意識して呼吸を口で行うことだろうか。結局20分ぐらいは悪戦苦闘したが、その後は順調になり、最初の頃の水の侵入がうそのように水面を漂うことが出来た。

 もっとも水抜きとかはまだ全く出来ないので、大きな波が来たりすればパニックになることは間違いない。そのため自分の身長以上の所までは行かないようにした。しかしここのBPはそれでも十分すぎるくらい魚を堪能する事が出来る。名前は分からないが、5cmぐらいから大きいのは40cmぐらい、色も様々で飽きさせない。

 慣れていないのでフィンはつけていなかったが、それでも全く問題ない。(フィンそのものを持っていない)多少足で水面をばちゃばちゃかきまわしても、魚は慣れているのか、全く動じた様子を見せない。

 下手くそなバタ足やらカエル足を駆使してあちこち動き回る。そうやって遊んで約2時間。さすがに疲れたのか、息子が寒いと言い出した。ちょうど潮時と感じたので、滞在中もう1回来ることを決めて、今日はこれでいったんワイキキに戻ることにした。



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