第8日目 カイルアヘ


カイルアへ向かって

 オレンジ色の朝焼けの光が顔にあたり、なんだかまぶしいなあ、みたいな感じで起床。6時15分。今日も楽しい1日が始まる。夏休み中、自宅では寝坊ばかりの家族も、なぜかハワイでは7時前にちゃんと目が覚めるようだ。昼間観光して、ビーチで泳いで、たらふく食べて爆睡、という生活を繰り返しているからだろうか。

 もっともこれが10年ぐらい続いたら、かなり恰幅がよくなることは間違いない。今日はきちんと洋風の朝食を食べた。いわゆるトースト、卵、コーヒーがメインになる食事である。

 8時30分、カイルアヘ向かって出発だ。昨日は道を何回も間違え、さんざんな目に遭ったが、だからといってレンタカー使用を控えたのではもったいない。貧乏人根性丸出しで、ともかく使えるものはどんどん利用しようという姿勢である。カイルアはレンタカーを借りたら必ず行ってみようと思っていた第一候補だ。トランクにビーチグッズを放り込み、H1に向かう。

 ちなみにカイルアヘ行く方法は何種類かある。ワイキキから東に向かい海岸沿いに進む方法と、H1を西に進み途中で右折し山越えをする方法である。海沿いの道は景色がよく見所が多いので、それなりに面白いルートだが時間がかかる。

 山越えの道にも選択肢が何本かある。時間的にはH1からパリハイウエーを経由するのが一番良いと考えている。もちろん道を間違えなければの話である。

 昨日間違えたH1の入り口で、今日はきちんと右のラインに入り無事乗る事が出来た。朝の渋滞や交通量にも多少慣れたので、落ち着いて前車についていく。

 パリハイウエーへの分かれ道も事前に標識で確認でき、さりげなく車線変更して一番右のラインに入り、問題なく進入。その先もまったく問題なく、順調な滑り出しだ。ゆるやかなカーブが続く山道をぐんぐん上り、いよいよ山越えか、というあたりにヌウアヌ・パリ展望台がある。

ヌウアヌ・パリ展望台からの景色
ヌウアヌ・パリ展望台からの景色


ヌウアヌ・パリ展望台

 実は、いわゆるツアーでのウエルカムランチや観光バスには乗った事がないので、ハワイには10回以上来ているが、この展望台には来た事がない。

 今回は展望台への入り口もはっきり分かったので、息子には不評だがちょっと寄り道することにした。標識に従って、細い山道を進んでいくと50台ぐらい停まれる駐車場があった。展望台はこの奥である。

 ヌウアヌ・パリが有名なのは、もちろんカネオヘやカイルア方面の展望が開けているからであるが、それ以外に風がものすごく強い、というのも売りになっている。

 要するにハワイに常時吹いている北からの風が、山と山に挟まれた谷をすり抜けていき、途中のこのヌウアヌ・パリで風の勢いがより増幅される、ということのようだ。

 車を降りようとして驚いた。ドアが風圧でかなり重い。また停めた方向が悪いと、逆にドアがいっきに開ききって隣の車のドアにぶつかる恐れもある。子連れの場合は要注意だ。

 慎重にドアをあけ外に出ると、予想通りの凄い風だ。スカートなんかをはいてくると大変なことになる。帽子はもちろん厳禁だ。風に向かって展望台の方へ歩く。

 展望台は2段になっていて、正面からとんでもない風がぶつかってくる。眺めは抜群だ。カネオヘの基地やカイルア・ラニカイの沖にある二つの小さな島も見える。この島はカイルアやラニカイの写真には必ず被写体として入っている。素晴らしい景色なので、当然写真を撮ろうと思うのだが、これがまた風で大変だ。しょうがないので、展望台のフェンスの上に肘を固定して撮影。

 家族の写真も撮ったが、阿修羅のような髪の毛になっている。10分ぐらいで退散。風の強さは体験しがいがあると思う。



カイルア・ビーチパークへ


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