私の場合、父親がクラシック音楽好きだったようで、物心ついた時から家の中でクラシック音楽が流れていることが多かった気がします。
そのせいか、高校あたりからクラシックギターに目覚め、大学ではサークルに入って、授業をほっぽらかして練習をしていました。
さらに大学に入ると、友人がフルートを吹いていることを知り、その音の素晴らしさに目覚め、フルートも練習。
就職後は徐々に音楽から遠ざかっていましたが、一時期吹奏楽の社会人バンドにも所属し、若い人に交じってフルートを吹いていました。
そんなころ、突然結婚話が持ち上がり、無事ゴールイン。新婚旅行は、妻の強い希望で、私はいやいやながら承諾したハワイ。
ところが行ってみたら目からうろこの状態で、どこへ行ってもカルチャーショック。そんな中、たまたま宿泊したホテルが、予算に余裕があって選んだハレクラニ。
そして到着した日の夜から、中庭のプール際でライブミュージックが流され、そこで妙齢の女性がフラを披露する姿を目撃。
当時は英語もままならない田舎もんでしたが、思い切って入店。良く分からないままに、適当にカクテルを頼んでステージを鑑賞。
ちょうどうまい具合にサンセットの時間となり、夕暮れで星が瞬き始めるころに女性が現れてフラダンスを披露。(カノエミラーさんです)
その優雅な身のこなしに驚愕。さらにアルコールの作用だと思われますが、バンドの演奏が天からの音楽のようにも聞こえ、まさに至福の時間を体験。
依頼、それまでレコードで聞いていた定番ハワイアンソングのほかに、流行りのハワイアンもあることが分かり、ハワイに行くたびにハワイアンCDを探すことになりました。
というわけで、今や我が家には100枚近いハワイアンのCDがあるのですが、「100聞は一見に如かず」の言葉通り、現地で実際に音楽を聴きながらフラを鑑賞するのが最も素晴らしい体験だと思っています。
その後ハワイに行くたびに、機会があると必ずこのレストラン「ハウス・ウイズアウト・ア・キー」でハワイアン音楽とフラを楽しむというのが定番になっています。
ちなみに他のホテルでもこういったライブミュージックとフラが当たり前のように行われていて、私もいくつか行ってみたことがありますが、音楽の選曲、演奏技術、声の質、踊り手の優雅な動きという点では、ここが一番だろうなと思っています。
あえて言うとハレクラニよりももう少しアラモアナ寄りのホテル、アウトリガーリーフホテル内の「カニ・カ・ピラ・グリル」のライブ演奏の質も高いなと思っています。