第9日目 断水に大騒ぎしながら
ホノルル空港へ

水が出ない

 今日は義母が帰国する日。空港まで見送りに行くため6時に起きた。早速テレビをつけ台風の情報を探すと、どうやら進路が逸れ、オアフ島にはほとんど影響ない様子。ほっとした。一時は帰りの便の変更とか、宿泊場所の延期または変更を真剣に考えた。こうゆうとき個人旅行は辛い。と言いつつもこの状況を楽しむ余裕も若干ある。

 ところが別の問題が起きた。なんと朝から蛇口をひねっても一滴の水も出ないのである。朝の洗顔はおろか、トイレにもおちおちいけない。幸いにもミネラルウオーターが若干あったので、これで歯を磨き口をゆすぐ。いったいどうなっているのか。

 昨日あたりにお知らせでもあったのだろうか。夫婦共に顔を見合わせるが、どうしようもない。とりあえず義母の部屋の水が出るかを女房に確かめにいってもらった。もちろん出ない。事故か予定通りの事か、事故ならいつ頃復旧するのか、さっぱりわからない。

 うろたえていても水は出ないので、フロントに事情を聞きに行く。電話でも良いのだろうが、この部屋の電話はフロントにつながっていないし、第一電話で説明されても埒があかない場合もある。

 早朝のエレベーターは、使用者が少ないせいかすぐに来る。フロントに降りてみると、いつものロンさんは不在で、もう1人の英語しかしゃべれない人が、次から次にかかってくる電話に応対している。ちょっと話しを小耳に挟むと、やはりウオーターという単語が聞こえる。

 電話の合間に私も、水が出てこないんだ、と伝えるとルームナンバーはと聞かれたので答えた。ナンバーをメモした用紙にはその他にもいくつかルームナンバーが記載されていた。たぶん苦情が来た部屋であろう。早朝のため、まだそれほど大騒ぎになっていないようだ。

 原因は不明らしい。ただもうすぐ技術者が来るのでそれまでがまんしてもらいたい、みたいなことを英語で言われた。私はどうせもうすぐ空港に出かけるので、午前中に直っていれば問題は無い、と答えると「それなら大丈夫」とうれしそうな返事があったので、一応安心して引き下がった。まあトイレは空港のものを使えばよいだろう。

シダ・タクシー

 6時40分にチェクアウト。使用料の明細を見せられこれで間違いないか、と聞かれたので間違いないと答えた。支払いはどうするか、と聞かれたので義母のカードを渡し、サインをしてもらってオシマイ。

 しばらく待っていると、7時ぴったりにタクシーが来た。この会社、運転手に日系人が多い。空港までタクシーで12ドルは破格の安さであろう。今回は大人3人子供1人であるから、シャトルバスを利用しても、そのくらいの値段になるはずである。

 もっともこの会社のタクシーはくたびれた車両が多い。もちろんあたりはずれがあるのだろうが、12ドルのクーポンを使うことを明言して予約すると、なにやら年季の入ったタクシーが来るような気がする。

 今回のタクシーも、私は人数の関係で運転手の右側の助手席に座ったのだが、ドアをしめた瞬間、がちゃんとすさまじい金属音がして、もしかしてどこか壊したか、と気になった。もっとも運転手には何の変化もなかったので、いつものことなのだろう。

 空港について、チップを2ドルにするか3ドルにするかいつも迷うのだが、人数と早朝、スーツケースの出し入れを快くやってくれていたみたいなので、多いとは思ったが3ドルにして、15ドル渡す。気持ちが通じたのか、チップの額が予想外だったのか、大声で「サンキューベリーマッチ」と言われ、とりあえず満足した。7時半空降着。

チェックイン

 タクシーの場合、搭乗するエアラインの名前を告げると、その入り口にぴたりとつけてくれる。スーツケースをごろごろころがし、まずはスーツケースの検査から始める。続いてそのスーツケースとパスポート、帰りのチケットの引換券?をチェックインカウンターのお姉さんに提出。

 スーツケースの重量を量ると共に、チェックインの手続きを行う。ものの1分くらいだろう。ツアーの場合はこの辺の手続きを添乗員さんが全部やってくれる。

 続いて特に用がなければ、手荷物検査である。すなわちハワイとお別れである。今回我々は義母の見送りにきたので、ここでお別れとなる。



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