ハリーズ・ミュージック・ストア
住宅地を通り過ぎ、H1の下をくぐり抜けると、ようやく目的地のワイアラエ通りが見えてきた。かなり大きな通りであるが、ワイキキの雑踏を見慣れている目には、すいぶん閑散とした通りに見える。
しばらく歩くうちに店の看板を見つけ、店内を見ようとするが中は薄暗くてさっぱり見えない。ただの楽器屋さんでしかないはずなのに、外から様子が見えない、とうことに不安が高まる。
しかしここまで歩いて来た以上、容易には引き返せないと自分を励まし、恐る恐るドアを開ける。第一印象は、ここはなんかの倉庫に違いない、というものであった。それほど薄暗く、なんとなく雑然としている。
CDや楽器がジャンル別に並べられているのだが、なんとなく胡散臭い。ボーダーズのあか抜けた雰囲気や日本の楽器店からすると、何か信用できない雰囲気。それでもそろそろと店内を歩き回る。慣れてくると何のことはない。日本の地方都市の駅前にある、ただの庶民的なCDと楽器の店である。実はパンフルートまたは木製のリコーダーを捜していたのだが、見つからなかった。
また一般的な楽器、例えばラッパやクラリネット、サックス、ウクレレ、ギターという楽器が陳列されてはいるが、その品数が非常に少ない。要するに楽器専門店なのだが、町の楽器屋さんの領域を抜けていないのである。ただし各楽器に関する楽譜の類は、ワイキキのどこの楽器屋さんより充実していたように思える。細かくは見ていないが、CDの値段も安いのかもしれない。
和さび |
コーヒーヘブン |
ベイリーズ・アンティーク&アロハ |
ヒーヒン |
帰り道
折角来たのにと思いつつ20分ぐらいで店を出た。ワイキキに戻るためバス停を探す。バス停はすぐ近くにあったが、来るバスの路線番号にまったく見覚えが無く、どこに行くのか見当もつかない。まあいいや、と考え、ぶらぶらと歩くことにした。
ワイアラエ通りを西に向かって歩いていく。色々な店があったが印象的だったのはシャミナード大学の校舎。丘の中腹に作られていてなかなか美しい。
結局カパフル通りとの交差点まで行き、そこを左に曲がってワイキキに向かった。これでカパフル通りは制覇したことになる。
ベイリーズ・アンテイークス&アロハシャツ
通りを南下するにつれ、様々なガイドブックや雑誌で紹介されていた店が次々とあらわれてくる。最初の店がインタネットカフェの「コーヒーヘブン」続いて和食で有名な「和さび」。
ベリーダンスで有名な「ピラミッド」、オプショナルツアーのバスから見たとき、欧米人でやたら混んでいた「オノハワイアンフード」、そして「ベイリーズ・アンテイーク・・・」「ヒーヒン」と並んでいる。
ほとんどの店は横目で眺めて、せいぜい写真を撮るぐらいだったが、ベイリーズ・アンテイークス&アロハシャツは、入り口(左下の写真)でためらったものの、結局ドアを押して中に入った。
中央のレジに美しいお姉さんが1人でいたが、私が入ってくるのを見るとすかさず笑顔で「ハロー!」と声をかけてきた。私も「ハロー」と答え、挨拶は終了。店内を物色することにする。(右の写真は「ヒーヒン」
入り口を入った左側が主としてアロハシャツの古着。右奥がアンテイーク。日本の招き猫が置いてあったりする。見ているだけでも、博物館に来ているようで面白い。もっとも店内はそれほど広くないので、全体としては雑然とした印象を与える。
アロハシャツは、古着と言うことだったが古さをそれほど感じない。好みの物もいくつかあったが、すでに2着買っているので、ここでは値段のチェックだけにする。
比較のしようがないので、先日購入したレインズのアロハで考えてみると、定価は65ドル、レインズラックでそれが40ドル代、ここでの値段は、もちろん絵柄等が異なるが、最低20ドル前後であった。来年もしまたハワイに来れるようなら、アロハシャツの購入は、この店にしようと決心して店を後にした。