今年の旅行を終えて思ったことなど

 このページは、「家族でハワイに行こう」というブログに書いたものをまとめ直したものです。

 長いようで実際にはあっと言う間の2週間滞在を終えて一昨日帰国。例年は午前中動き回り、午後はビーチで遊ぶと言うことを繰り返していたので、体中日焼けで真っ黒になって帰ってきたのですが、今年は息子の英会話学校の関係で、私は一人でバスを使って出歩くことが多く、その分日焼けの時間が少なくなりました。

 それはそれで別に構わないのですが、一人で行動する場合バスだけの移動では、やはり限界があるなと強く感じました。だからレンタカーが必要という、結論ではありません。

 以前も書いたかもしれませんが、今後息子が独立し、私が一人でハワイに行くような機会があったとき、現地でいったい何をするんだろう?といういつもの疑問を感じたと言うことです。

 一時期は英会話を学び治すとか、ウクレレ教室に通う、ということも考えていましたが、どうもそれだけでは、それこそ一ヶ月二ヶ月の滞在になったら時間を持てあましてしまうのかなと感じています。

 ハワイに始めて行って、最初から数か月滞在ならいろいろ面白い発見もあるとは思いますが、すでに延べ滞在期間が200日を越していると思われますので、一部の景勝地や飲食店を除いて、だいたいオアフ島の事は分かっています。

 また数か月滞在となれば、生活すると言う部分に重点が置かれ、観光をするという部分は比重は減るはずです。今回の旅行では、最後の二日間、あえて現地で映画を見て過ごしましたが、帰国が迫っていたとはいえ、まあ一人で出来ることは限界があるなと内心感じていたように思います。

 ハワイの気候は素晴らしいので、出来れば長期滞在したいなと考えていますが、その時何をするのかが、どうも私にはまだ見えてきません。特に年齢と共に出来ることも徐々に減るはずで、それを考えるとちょっと寂しくなります。

 コンドミニアムで生活し、朝起きて、ABCあたりでコーヒーを買って、新聞を読んで、テレビを見て、散歩をして、・・・、その先に何があるのか?楽しかった2週間を振り返りつつ、ちょっと感傷的になっています。

 もう1点。いつもの「アロハストリート」からのメルマガを読んでいて、その内容で不動産購入の話に興味を感じたのでちょっと紹介します。すでにご存じの方も多いと思います。

 内容はハワイ島のプナ地区という火山に近い地区の土地を、日本の業者がハワイ価格で買い取って、日本人に法外な値段で売っていたというものです。

 どのくらい安かったかというと、1エーカー=4047m2で5000ドル。つまり原価は1m2で1.2ドル。約80円です。1エーカーを買えば約40万円。これで1辺64m四方の土地が売られているわけです。

 ところがこれを業者が日本人に売るときの価格は8倍にぐらいに吊り上げるそうで、たぶん買われたのは日本人の将来ハワイに永住を夢見ていた方達ではないかと思いますが、その後結果的にこの土地に移住した人はいないそうですから、居住には適していないのだと思います。

 と言うことは現在この方達は、ハワイ島にほとんど価値のない土地を、多額のお金で購入し持っているだけと言うことになります。

 私自身もフルタイムで勤務していた頃は、ハワイにコンドを購入し長期滞在する、と言うことを夢見ていましたが、今はコンド購入費用があったら、その金で毎年ハワイに行くんだ、という気持ちに変わっています。

 同様のことは最近流行のタイムシェアにも言えます。1年間の内1週間から2週間だけ宿泊する権利を買い取るというものですが、その値段が私が見学会に参加したときは3万ドル前後でした。

 つまり300万前後でハワイに不動産が持てるというおいしい話ですが、これに加えて年間の管理費や税金がかかってきます。それらの合計がいくらになるのかネット上で調べてもあまりはっきりしないのですが、仮に年間10万としてこの部屋を10年間使ったとすると300+10×10=400万円が10年間の宿泊費用になります。 すなわち1年あたり40万の宿泊費用です。

 20年間使えば300+10×20=500万で1年あたり25万。30年なら600万で1年あたり20万。しかもこれらは毎年ハワイに行くと言うことが前提になっているわけで、10年間で1回しか行かなければ、いったい何のための購入だったんだと言うことになりそうです。

 一方、10年後売却するとして、どのくらいで売れるかという問題もありますが、これも仮に半額の150万で売れたとすると(個人的にはもっと買いたたかれると想像しています)、差引250万が10年間の宿泊費用となり、年間25万円に該当します。

 いずれの場合も毎年ハワイに行くことを前提として、2週間程度の宿泊が可能になるわけですが、今はまだ円高なので負担も軽く感じられる方もいると思いますが、今後1ドル120円というような円安になった場合は、それに応じて管理費等も値上がりするわけで、負担はさらに増えます。

 もちろんそういったことをすべて見越した上で購入され、毎年2週間ぐらい充実した生活を送れるという見通しがあるなら、購入そのものが間違っているなんて言うつもりはありません。

 ただ、上記のハワイ島の例もそうですが、日本の不動産を買うような感覚で、総額が購入範囲に収まるからと言って簡単に決断するのは良くないなと感じています。自分の生涯のライフプランや家族との関係の見通しとハワイへの情熱や旅行計画をきちんと検討しない限り、無駄遣いに終わる可能性が大きいと思います。

 この夏も滞在中あちこちでタイムシェアのキャンペーンをやっていましたので、なるほど経営は厳しいんだろうなと逆に感じました。 もし300万の購入費用があったら、私はそれを5回ぐらいのハワイ旅行費用に充てると思います。 



2012年 ハワイ旅行総費用


2012年 ハワイ旅行記


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