少しずつ近づくペレの椅子 |
この岩に座ったら、こんな景色が見えるはず |
ペレが見ている景色 |
タイマーを使って記念撮影 |
砂利と砂と火山の石が混ざったような道をゆっくり歩いていくと、徐々に黒い岩塊が近づいてきます。
徐々に痛くなってきた足をダマシながら、近づきます。
そして最後にちょっと斜面を登ってついに到着。たしかに崖の先端に立っていてその向こう側は海ですから、見晴らしは抜群。
途中に腰掛けて神様が思索するにはもってこいの場所です。思わずロダンの「考える人」の姿を思い浮かべてしまいました。
しかも、この近くにはこの黒い岩と同じ種類の岩は見あたりません。
崖の先端にこの岩だけがポツンとあるのは、ある意味確かに異様な光景だなと思いました。まるで地中から突き出たような感じです。
周囲には聖地であることをあらわす花の残骸もありました。
岩に向かって、「ついにここまで来ました。よろしくお願いします」と訳の分からない言葉を呟いてタイマーを使って記念撮影。
聖地であるということなので、もしかしたら神様から何らかの啓示があるかとも思い耳をすませたのですが、特に何も感じませんでした。
まあこれまで通りのんびり楽しくやれと言うことなのだろうと勝手に解釈。
ただ周辺の空気はすがすがしく、炎天下であるにもかかわらず、なぜかさわやかで気持ちの良い空間だなとは感じました。思い入れがそう感じさせたのかもしれません。
この岩のそばで最後の休憩をしながら、「これからあと2km歩いてシーライフパークまで戻るのかあ」とちょっと弱気になっていました。
しかし、歩かないことには帰れませんので、「よっこらしょ!」とかけ声をかけて腰を上げます。
ちなみに私がこのペレの椅子周辺を歩き回っているとき、観光客は一人も来ませんでした。
ここに来るほとんどの人はハイキング目的で展望台に向かうようです。