2階で見せてもらったものは、ジュークボックス型のウクレレの他に、パイナップル型や角をギザギザにした物などでしたが、弾き比べるとどれも微妙に音色が違います。もう一つ新しい形のウクレレを今考案中だとうれしそうに言っていました。ウクレレへの情熱を強く感じた一瞬です。
さて再び1階に下りて、最後のお話。先ず価格について。「ここに値段が書いてあるけど」と指し示すと、「あ〜これは工場直営店のここだけの値段です」と先ず一言。
続いて、「実は工場の中でも時々角をぶつけたり、塗装の失敗があったりと、ほんの少し傷が付いちゃうことがあり、それをアウトレット品として展示しています」とのこと。
さらに「ただし、実際の傷とか塗装ムラは、普通はほとんど気がつきません。もちろんウクレレの音には全く影響していないので、買うならお買い得品になるでしょう」という説明を受けました。
実際私の目では塗装ムラや傷は確認できず、音についても問題があるような音には聞こえません。そこで、ついでに、「日本でもここの製品を買うことが出来ますか」と、無知をさらけ出した質問をしていしまいました。
(実は帰国後気になって、いくつかのウクレレ雑誌を見てみたのですが、ここのメーカーのウクレレは、高級ウクレレとしてあちこちで売られていることが判明)
しかし嫌な顔ひとつせずに、「キネヤ」さんとか、「山野楽器」で売られています、という答でした。ただ日本では、ここで550ドルぐらいする物が、定価で8万ぐらいになっているとのことでした。
それはそれとして、最後に実はパパさんは一時期シンガーでもあり、オーボエも演奏していたんだという話しになりました。それを聞いて、「なるほどそれでウクレレの音へのこだわりがあるんだな」と感じました。そこで、「私はフルート吹きますよ」と教えると、ますます喜んでくれました。
楽器の演奏が出来る、というだけで昔からのお友達になったような気分で、こっちもなんかうれしくなってしまいました。
とはいうものの、だからすぐここで購入、という結論にはなりませんでした。もう私の心の中では「ここなら楽器については信頼できる。後は実際の購入費用と、今後きちんと練習を続けられるかどうかの見通しだ」という判断基準が出来ていました。
そこで、「今日はどうもありがとうございます。もし購入する気になったら、また来るかもしれませんのでよろしくお願いします」と伝え、お店を後にしました。
さて帰りのバスですが、結構いろいろな番号のバスが来るようで、最初に来たのが9番バス。聞いたこともない番号なので、試しに運転手さんに「アラモアナ?」と聞いてみると「ダメ」とのジェスチャー。
続いて来たのが52番。こちらにはアラモアナと書いてありましたので乗車。時間を見ると息子との待ち合わせ時間には、まだちょっと余裕があります。そこでハワイに通い始めて、これまできちんと見たことのなかった、「カメハメハ大王像」を写真に撮ることにして途中下車。
いつもバスの中からしか見ていないのですが、改めてみるとなかなか威厳があります。黄色のマント?や赤の装飾が青空にマッチしています。ついでに(といったら失礼ですが)「イオラニ宮殿」も撮影。再びバスに乗って待ち合わせ場所のトレードセンターへ。