第七日目 セーバーズの安さに驚愕 

セーバーズは、行くのが大変だった

 朝食を食べ終え、今日の予定を考える。実は今回の旅行では、ある程度まとまった枚数(10〜20枚)のハワイアンCDを買おうと思っていた。それも新品ではなく、中古でである。

 いちおうこれまでアラモアナの「ブック・オフ」で3枚購入。さらにワードでは新品を3枚買っている。しかしまだまだ買いたい。
 
 そこで事前に中古のCDやさんを検索していたのだが、どうやら「セーバーズ」というところが面白そうだと言うことが分かっていた。

 場所はディリンハムというところで、前に書いたドールのちょっと先である。しかし行ったことはない。ガイドブックに付属していた地図を見ると、なんとかバスで行けそうだ。空港方面のバスに乗ればよい。

 そこで、午前中は息子に宿題をやるよう指示して、単身行ってみることにした。ネットの情報によると、42番バスが良さそうだが、空港行きの19番、20番バスも似たようなルートを通りそうだ。まあ初めての場所だから、近くまで行って後は歩けばいいやと気楽に考え出かけることにする。

 バス停でしばらく待っていると、現れたのは20番バス。「まあ、いいや」という感じで乗り込む。ワイキキを後にして、アラモアナ、ワード、チャイナタウン、ドールと進み、ニミッツHWへ。

 しかもなんだかチャイナタウンあたりでやけに人が多く乗り込んできた。後ろの方に座っていたので、果たして目的地近くの停留所で降りられるのかどうか段々不安になる。

 ヒロ・ハッティを過ぎるとバスは俄然スピードアップ。停留所のアナウンスに耳を澄まし、地図を確かめ、たぶんこの辺だと言うところでヒモを引っ張る。

 同時に後部座席から「エクスキューズ・ミー」を連発しながらドアに向かう。結局降りたのは私一人。付近に歩いている人は誰もいない。傍らを車がすごいスピードでびゅんびゅん走っていく。さてどちらへ行こう。地図を見て、正しいと思われる方向に歩き出す。


セーバーズの安さに驚愕する

 自慢するわけではないが、方向感覚と地図の見方には自身がある。ちょっとHWを戻り、交差点を北に向かう。

 どうやら19番、20番バスはニミッツ、42番バスはその北側のディリンハム通りを通るようで、ネットの情報通り、42番の方ががかなり近い。それでも500mぐらい歩いて、ちゃんと見つけることが出来た。「オフイス・マックス」「プライス・バスターズ」なんぞもあるショッピングセンターだ。

 付近には日本人は全く見あたらない。一番はじっこに「セイバーズ」を発見。会員証とかがいるのかなと思いつつ、人の流れに従って、入り口からはいる。全然問題なく入れた。結構利用している人は多い。

 店内は想像以上に明るく清潔だった。日本の段ボールを積み上げたようなディスカウントショップより美しいぐらいだ。個人的には「ロス・ドレス」と同じような感じだ。

 レジ近くにCDがあったので早速物色するが、どうもハワイアンはなさそうだ。CDの枚数も200枚ぐらいしかない。これはやはりブック・オフの勝ちだなと納得する。

 CDを諦めて、やたらいっぱいある衣料品、特にアロハのコーナーに向かった。メンズでサイズはMまたはS。(ちなみに身長は172cm)

 まずその量に驚いた。ワイキキ近くの「ベイリーズ」は私も好きな店だが、それと全くひけをとらないし、場所も広いので見やすい。値段はと見てみると、なんと1着10ドル前後だ。もちろん古着であるから、中には汚れていたり、シワがあったりしているものもあるが、ほぼ新品に近いものもある。

 さすがに時間を忘れて選んでしまった。結局当初の目的のCDではなく、アロハを3着購入。価格が合計35ドル。思わず顔がほころんでしまう価格だ。



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2009年 ハワイ旅行記


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