第十一日目 ちょっと無駄な一日を過ごす

ワイキキ・ショッピング・プラザを目指して

 6時に起床。今日も気分は上々。天気も良い。しかしあれほど吹いていた恒例の強風が今朝はまったく吹かない。風が吹かないと妙に蒸し暑く感じる。これはまたまた天候急変の前触れかと感じる。それはそれとして今日の予定を考える。持参したメモ帳に、これまでやったこと、これからやりたいことを書き出し、つらつら眺める。部屋で朝食をとりながら、真剣そのものだ。

 連れの要望も聞いてみると、「ワイキキ・ショッピング・プラザ」方面に出かけたいという。私自身は今年も単独で何回か行っているが、連れたちは「ビーチウオーク」のみしか行っていない。クレジットカードのラウンジもあるし、インターネットも出来る上、飲食店や土産物屋さんも揃っている。行きたい気持ちはよくわかる。

 また私は撮りまくったデジタルカメラのファイルを、DFS西のカメラやさんでCDにコピーしてもらう予定もあった。まあ行ってもよかろうと判断するが、息子は不満顔だ。そこで私と息子は、ショッピングプラザまでは同行するが、適当な時間に連れ達と別れて、ワイキキビーチに行き「カタマラン」に乗ることにする。

 そうと決まれば早速出発だが、今回はレンタカーを使わず歩いていくことにする。クヒオ通りを西に進む。途中休みを兼ねてあちこちのお店を覗く。最初はパシフィックビーチ裏のABC。続いてMeBBQ。さらにフード・パントリー、サンマルクカフェと続く。めんちゃんこ亭を見て、ショッピング・プラザに到着するまで1時間近くかかった。不思議なことに店を覗くたびに連れの荷物が少しずつ膨らんでいく。
 

デジカメファイルのコピーをお願いする

 プラザ到着後クレジットカードラウンジに行き休憩。その休憩を見計らって私と息子はアウトリガーワイキキ方面前のカタマラン乗り場へ。ところが時間は出航時間は10:30ではなく12:00だと言われてしまった。残念。再びプラザにとって返し、連れたちと合流。息子を連れに預けて、私は単独でDFS西にある「CINEVIE.TV」というお店へ向かう。

 このお店、いろいろなフリーペーパーにクーポンや宣伝が掲載されている。デジカメファイルのCD焼付け、写真のスライドショーを作ってBGMを入れるとか、DVDを作るとかが専門のようだ。

 実はこれまで持参していたデジカメは画素数も少なく、メディアの容量もたいしたことなかったのであまり必要性を感じなかったのだが、今回は600万画素で、すでに600枚ぐらい撮影している。万が一何らかの事故で記憶メディアが駄目になったら、これらのファイルがすべて壊れてしまう。その危険性を回避するために、CDに焼いてい置くことにしたのだ。

 店はDFS西側のビルにある。ビルそのものにちょっと入りにくい雰囲気を感じたが、構わず指定されたオフィスに行くと結構小ぎれいな場所で、客も数組あった。すべて日本人で、店員さんもすべて日本語で話が通じる。早速コピーをお願いすると、先ずは記憶メディアの内容をオフィスのコンピューターにコピー。これはそれほど時間がかからない。しかし焼付けには時間がかかるので、数時間たったら取りにくるように伝えられた。

 コンピューター内のファイル(写真)が勝手に持ち出されないかが心配だったが、これは信用するしかないし、2週間後にはすべて消去するということだった。値段は最初の一枚が1ドル、2枚目以降は5ドル(クーポン使用)である。応対はさわやかで分かりやすく、写真をたくさん撮る人には重宝するのではないだろうか。


再度カタマラン乗船を目論むが、あえなく敗退

 再び連れたちと合流し、今度こそ乗るぞ、という意気込みで息子と共にカタマラン乗り場へ。今度は出航の準備も整い、すぐに乗ることが出来た。ところがところが、いつまでたっても他に誰も乗ってこない。浜辺に繋がれたカタマランの上に息子と二人で何もすることなく出航を待つが、出発時間になってもだれも乗ってこないので、貸切で出発もいいけどちょっと間が持てないなあと感じる。

 一方船長さん以下数名のクルーは、ビーチを歩いている人に「乗りませんか〜」みたいな声がけを行っているが、みんな笑いながら素通りだ。たまりかねて「後どのくらい待てば出航するんかいな?」と聞くと、困った顔で「あと一組乗ったら出発するから、もうちょっと待っててね」というお達し。

 しかし待てど暮らせど誰も乗ってこない。そしてついに大柄な、いかついキャプテンらしき人が申し訳なさそうに「大変申し訳ないが、今回は客がいないので出航できない。次の機会にして欲しい」と言いにきた。
えぞ菊のヤキソバ
 我々だけでも乗っけて出航しろ、と叫ぶのも一つの手だが、遠慮深く小心な私としては引き下がらざるを得ない。無駄な時間をつぶしてしまったが、こんなこともあるんだという教訓にすることにして下船。支払った乗船料を返してもらい、昼飯へ。息子もがっかりである。

 しょんぼりする息子を励ましつつ、昼さえ食えば元気になるさと言い聞かせ、新しく出来たロイヤルハワイアンのフードコートで昼を食べることにした。いくつかお店があったが、規模から言うとワードのフードコートとそれほど大差は無い。何軒かを物色し、「えぞ菊」の焼きそばを注文。とりあえず満足した。


午後はおとなしくクヒオ・ビーチで遊ぶ

 今日は運気が悪いと感じたので、午後は遠出をせずにクヒオ・ビーチで遊ぶことにした。ボディ・ボード挑戦もやめて、いつものクヒオ・ビーチの堤防の内側に行く。ちょうど月齢と満潮の具合で波が高く、プカプカ浮くベッドにしがみついて波に揺られていると、午前中の不運もいつの間にか単なる思い出になっていった。

 しかしこの日は沖合いでも相当波が高かったようで、突然レスキューと思われる若者が、水上スクーターに乗って沖合いめがけて疾走して行った。詳細は不明だ。早めにバニアンに戻り、夕食。さらにサンセットの見学に行くが、天候急変の前触れか妙に夜景が美しかった。



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