第12日目 コ・オリナ・ラグーンへ

クラム・チャウダー

 6時起床。ハワイでゆっくり1日を過ごす事が出来るもの後1日となってしまった。ハワイ好きにはたまらなく辛い時期だが、これは何日滞在しても、いずれは帰る日がやってくるわけで、移住でもしない限りこの感情を避けることは出来ない。もっともこのときの分かれ難い気持ちがあるからこそ、「よし、来年も絶対来るぞ」となるわけだ。

 さて朝食だが、そろそろ冷蔵庫の残り物を整理する時期だ。だいたい過不足が著しい状態になっているので和食だか洋食だかまたく分からないメニューとなる。それはそれとして、朝食前に現金の手持ちが少なくなってきたので、セントラル・パシフィック・バンクから預金を引き下ろしてきた。

 やはりクレジットカードを併用するとはいえ、2週間で家族3人、手持ちの現金500ドルでは少なかったようだ。もっとも銀行に預金があることを見越して、手持ちの現金を少なくしたという理由もある。

 銀行からの帰りにちょっとABCにより、息子の朝食代わりのマフィンを購入。そのときふと傍らを見ると、お姉さんがコーヒーの横でなにやらおいしそうなスープをカップに入れているのを目撃。

 ハワイではしょっぱいものが食べたくなるので、これはうまそうだと近づくと、熱々のクラムチャウダーが入っているのが分かった。物は試しと、そばに置いてあるカップにたっぷり掬い取り、ふたをしてレジヘ。

 さてバニヤンに戻って食べてみると、これがものすごくうまい。こんなおいしいスープなら、もっと買っておけば良かったと後悔。連れも同じ感想だったので、これを読んだ方がいたら是非買ってもらいたい。

 ちなみにメーカーは「クノール」ということなので、日本でも販売されているかと思い探したのだが、現在まで見つかっていない。たぶん来年行く事が出来たら、朝食の定番メニューになると思う。

給油

 朝食後、フリーペーパーをいろいろひっくり返し、レンタカーで記念になるところに行こうという結論に。というわけで日曜日のみ運行するエワのサトウキビ列車に乗ることにした。ただし、出発時刻は13時なので、午前中が空いている。エワ方面で面白いところはと考えて、どうせなら一度行ってみたかった「コ・オリナ・ラグーン」に出かけることにした。

 車にビーチグッズを積み込んで出発。H1を西に進むことになるので、カパフル通りに向かった。さすがにレンタカーにも慣れてきて、運転にも不安が無くなった。ちょうどガソリンも少なくなってきたので、カパフル通りのかつて目をつけていたスタンドで給油を行うことにする。左折で入るのは面倒なので、当然右側のスタンドだ。

 セルフの表示が出ているのを確認して、あらかじめ覚えておいた給油口の側に車を停車。給油口を空け、スタンドの給油のやり方の表示を読む。先ずはクレジットカードを通す。この辺は日本のセルフのスタンドと同じだ。

 ただしここではJCBのカードは使えなかった。続いて油種の選択。レンタカーの場合「unleaded」という無鉛ガソリンを入れる事が決まっているようだ。後はノズルを持って給油。日本と全く同じ。最後にレシートをもらえば給油完了。

コ・オリナ・ラグーンへ

 H1に乗り、軽快に飛ばす。日曜なので通勤ラッシュもなく、快調だ。ともかくH1をひたすら西に行けばよい。パンチボールを通り越しビショップ・ミュージアムを抜けアロハスタジアムを横目に見て、さらにワイケレを通過。この辺から車はぐんと少なくなる。

 ワイパフを通り越し、イヒラニへ。途中ハワイアン・ウオーターズ・アドベンチャー・パークを通り越す。日本でもこのパークは有名だが、ここまで来なくてはならないとなると、さすがにちょっと遠い気がする。H1もここからは一般道となる。

 さらに4kmほど進み左折。ラグーンへはイヒラニ方面から入った。踏み切りを渡る。手前から入る道もあるようだが、通行止めのマークが地図に書いてあった。しかし我々が進んだ道にも検問所があった。予想外のことだったのでちょっと焦る。しかしここまで来て引き下がれない。

 ゆるゆると近づいていくと、検問所からお姉さんが出てきた。どこへ行くのかと尋ねられたので、ラグーンへ行くととっさに答えられず、イヒラニに行きたいんだというと笑顔でどうぞ進んでの合図。無事通過したものの、どうも検問所の意図がわからない。

 道沿いに車を進めていくと右側に有名な「イヒラニ・リゾート&スパ」の建物が見える。建物の雰囲気がハレクラニに似ている。時間があれば寄って見ても良かったのだが、今回は眺めるだけだ。ラグーンへの案内標識を探しながら進む。左にはゴルフコースが広がっていて、たしかに優雅な雰囲気だ。離島の高級リゾート地に来ている感覚を味わう。

 ここには全部で4つのラグーンがあるようだが、イヒラニに近い方は、駐車場も狭く、一般車はほとんどは入れないようだ。ラグーンには1から4まで番号が付いているようなので、順次駐車場を見ていくが、どこも狭く、駐車するスペースはまったくない。

 これはもうだめかもと諦めかけた最後の4番目の駐車場は、少しばかり広そうだった。しかし入り口にはバーが下がっていて、検問所らしき小屋がある。やはり入りずらい雰囲気だ。我々の前にいた数台の車も、この雰囲気に恐れをなしたのか、そのままユーターンして他の場所に行ってしまった。

 しかしここまで来てそのまま雰囲気に飲まれて退却するのも癪だったので、車を駐車場近くに停め、徒歩で検問所らしき小屋に向かった。一般車が停まれるのかどうか聞いてみるつもりだった。

 英語だったらどのように言うんだろうか。迷いつつも「Can I park here?」とか何とか言えばいいだろうと思いつつ近づくと、小屋の前に立っていたお姉さんが、私が言いたいことを察したのか、にっこり笑いかけて「駐車できますよ」と私が問い掛ける前に伝えてきた。(ちなみにもちろん英語。今思い返してみてよく理解できたなと改めて思う)

 ただしこちらは拍子抜けだ。「なんだ停められるんじゃン」みたいな感じだ。すぐに指示される方向に車を進めると、奥はかなり広くなっていて、まだ駐車にはかなり余裕があった。



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