Rodney Cazimero

１４曲（４７分２秒）　２００９年

Ｈeloke　Productions

　ロドニーカジメロさんは、ブラザーズ・カジメロのお兄さんだと思います。カジメロブラザーズのCDでは中低音を担当している方です。

　従ってこのCDもいわゆるファルセットを聞かせるCDではなく、じっくりと落ち着いた音域で歌っているCDです。

　ファルセットも美しいのですが、あまりにその音域が多いと私なんかでは耳が疲れてくるのが分かります。

　その点、こういった中音域の歌声は、落ち着いて聞けます。ただし当然ながらこの音域で歌う方は大勢いますから、その中で特色を出すのは至難の業かもしれません。

　その点、カジメロさんの実力は折り紙つき。声の質もCDのジャケットにはベルベットのようなと書かれていますから、じっくり聞いて楽しめると思います。

　１曲目。気持ちのよい軽快なリズムで始まるので、「コリャ楽しそうなCDだ」という印象です。カントリー風ハワイアンといえばいいのでしょうか。

　２曲目は一転してジャズ風。ドン・ホーを思わせるような歌い方です。落ち着いた雰囲気が良いです。

　３曲目はまたまたウエスタンカントリー調。ハワイというよりシニアの人には懐かしい西部劇です。

　４曲目以降は上記の雰囲気を醸しだしつつ、カジメロさんの歌を楽しめる構成になっています。やっぱりカジメロは良いなあと思えるCDです。

　最近のアマゾンは１曲ごとにデジタルデータをダウンロードできるみたいですから便利になったと思います。