Ray Kane
Wa’ahila
14曲(55分37秒) 1998年
DANCING CAT RECORDS
1. Keiki Slack Key (Instrumental) |
2. I Ka Po Me Ke Ao (Vocal) |
3. Hilo E (Vocal) |
4. Na Hoa He'e Nalu (Instrumental) |
5. Hi'ilawe (Vocal) |
6. Aloha Ka Manini (Vocal) |
7. Wa'ahila (Instrumental) |
8. Wai O Ke Aniani (Vocal) |
9. 'Ulupalakua (Vocal) |
10. Kilakila 'O Haleakala (Instrumental) |
11. Lei Nani (Vocal) |
12. Ke Kali Nei Au (The Hawaiian Wedding Song) (Vocal) |
13. Honolulu Harbor (Vocal) |
14. Popoki Slack Key (Instrumental) |
「Ray Kane」さんは、ハワイのスラックキーギターの第一世代と言われている人です。「Gabby」さんと並び称される人ですね。
独特の渋い歌声と、軽やかなスラックキーギターの音色がうまく調和しています。このCDには55分で14曲が収録されていますが、内容はギターのみ、歌、奥さんとのデュエットの3種類で構成されています。
スラックキーギターは通常のチューニングより、弦が伸びた状態、すなわち音が低いチューニングになっていて、低音の響きが厚くなります。
その低音のある意味単調なリズムの上に、高音が飛び跳ねるようなアルペジオを刻み、そこに渋めの歌声が加わり、なんとも形容しがたい独特のハワイアンの雰囲気を醸し出します。
私もスラックキーギターの真似事に挑戦してみましたが、簡単な曲なら、チューニングをずらした時のポジションを覚えればなんとか弾けます。しかしこの歌声だけは真似しても出来ません。
このCDは、静かで穏やかで、旅愁を誘うような演奏が全編に渡って奏でられているので、心静かにハワイに思いを馳せたい人に向いていると思います。
またスラックキーギターとはどうゆう演奏なのかを知りたい人も、これを聞けばすぐにその雰囲気が分かると思います。
2曲目、ギャビー・パヒヌイさんのCDでもよく聞きます。お二人とも雰囲気が似ています。3曲目、遅めのテンポで思い入れたっぷりです。決して美しい声ではないのですが、その渋さがギターに合っています。
5曲目、有名な曲です。ただしこの方の歌は独特の節回しです。6曲目、奥さんとのデュエット。野太い声とちょっと細めの声が好対照です。
全体を通してスラックキーギターの特徴が良く出ているCDです。テンポも遅めで、最近のスラックキーギターの演奏とはちょっと趣が違います。
好みもあると思いますので、視聴してから購入したほうが無難です。