ハワイに行くと、ちょっと市街から外れれば想像以上に星がよく見えます。ワイキキであっても、カピオラニ公園方面に行くと、ホテルの光がかなり遮られるので、4等星ぐらいまでの星は見えると思います。
ワイキキビーチでもヤシの木の陰に入って、ホテル側からの光を遮ると天の川が見えることもあります。
レンタカーがあれば、郊外のビーチパークで空を見上げれば、とんでもない数の星が見えるはずですが、この場合は若干治安の問題があります。
かつてカイルアのバケーションレンタルに宿泊した時に、夜庭先に出たら想像以上の星が見えてびっくりしたことを今でも覚えています。
またコンドミニアムのラナイでビールを飲んでいる時、夜景でも見ようかと思って外を見ていると、飛行機の明かりの間をス〜ッと抜けていく流れ星を何回も見ています。
これもハワイの大気の透明度が高いからだと思われますが、そういった流れ星を意図的に見ることができる期間があります。
それが流星群と呼ばれているもので、特に毎年同じ時期に見ることができる流星群がありますので、その時期にたまたま旅行をしている人は、流れ星をみるチャンスです。
ちなみに流星群と書くと、流れ星がシャワーのように降ってくるイメージですが、そんなすごいものは100年に1回あるかないかです。
私が過去に体験した最大の流星群は、わざわざそれを観測に信州に出かけた時ですが、1分間に数個というのが最大です。
それでも数十秒ごとに夜空を星が横切り、そういった状態が数時間続くわけですから見ごたえがあります。
当然明るいのもあり暗いのもあり、長く飛ぶもの、あっという間に消えるものと様々なので、見ているだけでも飽きません。
というわけで、これらの流星群で比較的有名なものの時期を、以下にまとめておきます。また個々の流星群で、流れる星の数が最も多くなる時期を極大期と呼びます。
しかしこの時期は年ごとに微妙にずれます。またその時に月が出ていると見にくくなりますので、詳しく知りたい方は天文関係の専門サイトで調べたほうが良いと思います。
また流星群の名称ですが、該当する星座の方向から流れて見えることが多いのですが、実際には全く見当違いの方向で見えることもあります。
観測ですが、その時期になったら最低5分ぐらいは夜空を見上げる必要があります。私が信州で観測した時は、地面の上にシートを敷いて、その上に寝転がって空を見上げていました。
時期 | 名称 | 出現機関 | 極大期(めやす) |
1月 | しぶんぎ座流星群 | 1/1〜1/7 | 1/4 |
4月 | こと座流星群 | 4/15〜4/25 | 4/22 |
みずがめ座流星群 | 4/25〜5/17 | 5/6 | |
7月 | みずがめ座流星群 | 7/12〜8/19 | 7/27 |
ペルセウス座流星群 | 7/17〜8/24 | 8/13 | |
10月 | オリオン座流星群 | 10/2〜10/30 | 10/21 |
おうし座流星群 | 10/15〜11/30 | 11/5、11/12 | |
11月 | しし座流星群 | 11/10〜11/25 | 11/18 |
12月 | ふたご座流星群 | 12/5〜12/20 | 12/14 |
特にこの中でおすすめなのはペルセウス座流星群とオリオン座流星群、そしてふたご座流星群です。
表をまとめるにあたって「自然科学研究機構 国立天文台」のページを参考にさせてもらいました。
なお夜空の星を見るときは、見たい対象から少し視線をずらして見ると、暗いものでもよく見えます。
これは人間の網膜の特性によるもので、網膜の中心部より周辺部の方が光の感受性が強いからです。これによって天の川等も見えやすくなります。