2012年の夏、ホテルの灯りがきらびやかで、到底星空の撮影は無理だろうと諦めていたのですが、試しに持参のデジカメでチャレンジしたところ、思った以上にきれいな星空の写真が撮れましたので、その方法を少し詳細にまとめておきます。
ちなみに携帯電話等でも撮影は可能だと思いますが、シャッターが最低10秒間ぐらい開いていないと星は撮影できません。(携帯やアイフォーンに付いているカメラの仕様は私はまったく知りません)
デジカメですが、私がここ最近のホームページ作成で使っているのは、もうかなり古い機種で、パナソニックのDMC−FZ7というコンパクトデジカメです。
これを選んだ理由は、
@ 形が昔からのカメラに似ていること
A 通常のズームが12倍あって(今は30倍ぐらいに機種もいろいろ販売されています)、さらにデジタルズームが4倍あり、かなり像のピントは甘くなりますが合計48倍という設定ができること
B シャッタースピードが設定により15秒、30秒、60秒と選べること
C レンズのF値が2.8と比較的明るいこと
D その他自分でシャッタースピードや絞りを設定できること(マニュアルモードがあること)
等です。
で、肝心の撮影方法ですが、先ずは
@ 昼間の青空を見て、薄い雲が少なく青空の青が濃いことが第一条件。当然ながら新月の方がコンディションは良いです
A 夜になったら、出来る限りホテル等の余計な灯りが見えない場所を選ぶ(ワイキキ周辺では難しいです。またあまり暗い場所に行くと、事件に巻きこまれる恐れがあります)
B カメラにフードカバー等の付属品が付いていたら、迷わず装着
C カメラは手持ちでもいいが、絶対に動かないような台の様なものを確保する。出来れば三脚がベスト
D シーンモードがついている場合は、星空シーンでシャッタースピードを15秒以上30秒以下で設定(30秒だと地球の自転のため、撮影した星の像が若干楕円形になります)
E マニュアル設定が出来る場合は、レンズの明るさはなるべく明るく、すなわちF値を小さく、シャッタースピードは20秒程度が理想
F 設定が終わったら、暗い場所で星空をみながらここぞと思う方向(カンが頼り)にカメラを向け、その向きで動かないように工夫をします
G 三脚等を使っている場合は、シャッターを押す前に、出来れば左手でレンズの前を覆います。(二人いたら役割分担も可。シャッターを押すときにカメラが揺れるので、その揺れで画像が乱れない工夫です)
H シャッターを押したら、レンズの前の手をどかし、約20秒間、ともかくカメラが動かないように支えます(立つ位置を工夫して、ホテルの光を若干遮ることも出来ます)
I 後は出来上がりを見るだけですが、カメラ付属の液晶では、星の像までよく見えないと思います。パソコンに画像をコピーしてからでないと出来上がりは確かめられません
旅行記にも小さな画像をのせましたが、今回はちょっと自慢げに大きめの画像を以下にのせます。中央にあるのがさそり座で、撮影場所はカピオラニビーチの映画スクリーンの鉄骨を利用してカメラを支えました。シャッタースピードは15秒です。
手持ちなので若干星が動いています。また画像ソフトで若干明るさを強調したりしています。左上の雲のようなものが天の川です