アラモアナを過ぎ、ダイヤモンドヘッドが近づき、ワイキキのビル群が間近に見えるところで停船。
用意した花の一部を息子に撒くように指示して手渡し、私は遺灰を撒きます。一緒に乗ってくれた運転手のおじさんが写真を撮ってくれました。
途中で息子にも撒くように指示して、私が撮影。撒かれた真っ白な遺灰がワイキキの透き通った海中へ沈んでいくのがよく分かります。
さすがにぐっと来るものがあります。花の方は潮の流れに乗って海面を運ばれていきました。
遺灰を撒き終えると、船は再びエンジンを始動。遺灰や花が流れている周辺をぐるぐる回ってくれました。
「これまで家にあった遺灰が、これで本当になくなってしまった。寂しいけど、本人はきっと満足だろう。我々が帰国しても、おまえは永久のハワイ滞在を楽しんでくれ。出来ればまた来年来るからな」と心の中で別れを告げました。
感傷的な気持ちを切替え、「よし、これで大きな仕事を終えた。次は我々がハワイ滞在を楽しむぞ」と考えた頃船が動き始めます。
乗船時間は1時間ぐらい。散骨というセレモニーだからしょうがないのですが、現実に立ち返ってみると、やはり高いなという印象が強いものでした。しかしこれを行ったことについては、ひじょうに満足しています。