ハワイ島 1日ツアー(その4)

ハレマウマウ噴火口

 1時25分、バスに再び乗り、今度は今見ていたハレマウマウを間近に見ることが出来るポイントへ向かう。ここはバスを降りてから10分ほど歩かなければならないが、徐々に小規模ツアーの有利性が証明されてくる。すなわち集合が早く、移動が迅速に行われるため、ポイントポイントでの観光時間が長く取れるのである。

ハワイ島 ハレマウマウ火口

ハワイ島 ハレマウマウ火口 ハワイ島 ハレマウマウ火口


 ちなみにこのような小規模のツアーは1年に数回しか出来ないそうで、本当にラッキーなんですよ、とガイドさんは力説していた。

 さて歩く途中はごつごつした溶岩の上だが、この溶岩の形がすごい。キラウエアの溶岩は柔らかいことで有名だが、いわゆるチューブから歯磨きを押し出したような形になっていたり、波のようなうねりがあったり、人間の肋骨のような段差になっているものがある。色はほぼ黒色だが、中で石英のようなガラス質の鉱物が太陽の光を反射しきらきら輝いている。

 ビューポイントからの景色は素晴らしい。ほぼ円形のハレマウマウ噴火口の形や内部の様子がよくわかる。若干の植物も見えるが、微々たる物である。残念ながら写真の場合、広角でないと火口が近すぎて全部入りきらない。右上の写真の右がクレーターのへり、左側が見学道である。


クレーターロード

 次にバスはクレーターロードに向かった。キラウエアから南東に海岸まで延びている道で、途中数々のクレーターを見ることが出来る。残念ながら今回は一つ一つ降りて確かめるわけにはいかず車窓から眺めるだけであるが、非常に数が多い。ガイドさんの案内に従って乗客は右に左に身を乗り出すように周囲を眺めている。早朝からの眠気を感じている暇がない。

 外輪山の最高点から海に向かって降りていく道は非常に気持ちがよい。途中大型バスが何台も停まっている駐車場を通過するが、普通のツアーはそこまでで引き返すそうである。なんとなれば、その先はバスがユーターンするスペースがないからだそうだ。これも小規模ツアーの強みと力説していた。

クレーターロード終点
クレーターロード終点
キラウエアの溶岩
キラウエアの溶岩

 さらに進むと遠くの方の陸と海の境目に白い噴煙が上がっているのが見えてくる。天気が悪いとあまり見えないのだそうだ。朝降っていた雨もいつのまにか上がり快晴となっていた。

 さて、この噴煙は、まさに溶岩が海に向かって落ち込んで、その時生じる海水の水蒸気なんだそうである。これだけ遠くから見てもはっきりわかるので、規模は相当大きいに違いない。

 周囲は黒い溶岩だらけである。それがうねり、押し寄せ、重なり、その上にまた新しい溶岩がかぶさり、と大変なことになっている。

 今日は実際にその上を歩ける、ということなので期待して終点を待っていた。ちなみにこのあたり、当然だが人家は1軒もない。従ってガソリンスタンドもなければ公衆電話もない。レンタカーの場合は相当事前の注意が必要、との事である。


終点

 2時20分、ついに終点が見えてきた。(左下の写真)小さな小屋が見え、左側には路上駐車の車の群。バスは小屋のそばで我々を降ろし、手近な路上に時間を決めて戻ってしまった。たしかに乗用車がようやくUターンできるほどのスペースしかない。道路に降りて、小屋の右側をすり抜け、10m程の所で道が溶岩に断ち切られている。これは印象的なシーンだ。



溶岩トンネル


「何をしよう」(離島関連)


ハワイ旅行の表紙に戻る