第3日目 レンタカーを借りにイリカイへ

朝食

 7時に起きた。今日はワイキキまでバスで行き、そこで予約してあるレンタカーを借り、観光をしながらカイルアまで帰る予定だ。起き掛けに冷蔵庫にあらかじめ入っていた牛乳を飲んだ。濃厚である。日本の牛乳は妙に水っぽいが、ハワイのそれはいかにも牛乳、という味がする。朝食後しばらくしてからバス停へ向かう。

バス停

 実はアイカヒSCの交差点の周辺には、全部で6箇所バス停がある。どのバス停がワイキキ行きなのかは、昨日ドンボイス夫妻に尋ねて教えてもらっていたのだが、道路の上り側なのか下り側なのかまでは聞いていなかった。

 そこで持参した「ハワイの歩き方」シリーズの「ハワイ・ドライブ・マップ」の地図を見て、どちら向きのバス停に行けばよいか詳細に検討した。(ちなみにこのドライブ・マップはレンタカーで移動する人にとっては非常に役立つ本だと思う)その結果、アイカヒSCの前の道路の反対側にあるバス停で良いのではないか、という結論に達した。あとはその辺にいる地元の人に尋ねるしかない、と腹をくくった。

 ともかくこの辺を走るバスの本数は少ないので、反対側の停留所で待っていて、該当のバスを逃してしまうとその後30分は待たなくてはならないだろう、と予想していた。

 門を出てバス停に近づくと、ちょうど時間帯が良かったのか、ローカルのおばさんが2人世間話をしていた。二人とも日系の顔立ちである。日系の顔立ち、ということだけでなんとなく親しみが持てほっとする。この辺が日本人観光客にハワイが受ける理由の一つかもしれない。

 近づいていって、「エクスキューズミー」と言い、疑問文ではないし、正しい英語ではないのかもしれないが「THIS BUS GO TO ALAMOANA?」と語尾を上げて聞いてみた。答えは「イヤー!」。別に否と否定しているわけではなく、YESの意味である。この「イヤー」はハワイに滞在しているとあちこちで耳にするので、自然に口から出るようになる。いずれにしても英語は無事通じたし、バス停が正しいこともわかったので、ゆっくり待つことにする。

バス

 待つこと10分ぐらい。9時20分ぐらいに黄色いバスがやってきた。バスはハワイに行くたびに何回も乗っているので、違和感はまったくない。ただこの7月から運賃が1.5ドルに値上がりし、なおかつ我が家の息子も6歳になったので、子供料金が必要になり、これまで家族で片道2ドルだった運賃が、一挙に3.75ドルに跳ね上がった。往復なら7.5ドル。日本円にして900円強。頻繁に使うことができなくなったのが痛い。その意味では、レンタカーを使う価値が上昇したようにも思う。

 目的地はダラーのイリカイ営業所なのでアラモアナで乗り換える必要がある。当然、トランスファーが必要だ。運転手にTWO ADULTS ONE CHILD、と告げて、続けてTRANSFAR PLEASE。昨年までは余裕がなくて、このPLEASEがなかなか言えなかった。トランスファーを3枚握り締めて座席に座る。周囲はすべてローカルの人。

 バスはすぐにアラモアナを目指すのかと思ったが、そうではなくカイルアのショッピングセンターを経由していく。蛇足だが、このバスではカイルアビーチまではいけない。カイルアの町を出ると、あとは高速道路のようなもんである。途中山の中にバス停があったりするが、誰もいないのでどんどん通過。約50分でアラモアナ着。10時10分。

バスセンター(ホノルル・サテライト・シティホール)

ホノルル サテライト・シティーホール レンタカーを借りる時刻は12時としてあったので、まだかなり余裕がある。そこでバスセンターに行ってみた。バスセンターはワイキキへ向かうバスの発着場から200mぐらいのところにある。

 ここでは定期券等の発行業務を行っているらしいが、利用するバスの時刻表も手に入る。カイルア近辺のバスの状況を知りたかったので寄ってみたのだ。

 これを見るとアラモアナ、カイルア間は56番バスで、だいたい30分に1本走っている。アイカヒからカイルアビーチ、ラニカイ方面は70番バスで1日に10本程度。時間帯によっては1時間半ほどの幅がある。従ってアラモアナからバスでカイルアに向かうというのはかなりしんどいことを改めて確認できた。もちろんアイカヒ周辺ではタクシーも見かけなかった。

イリカイ

マックの飲物 11時になったので、8番バスでイリカイに向かった。トランスファーはアラモアナで乗り換えられ、なおかつ若干の用事を済ますことが出来るので便利だが、乗り換えは1時間以内に行う、という規定もあるので、そうそう遊んで入られない。もっともトランスファーチケットのどこを見ても、乗車時間の記述はなかったのだが。

 イリカイは正面入り口が工事中だった。交差点をわたった反対側のマクドナルドで休憩。スモールコーヒーとラージオレンジジュースで3.21ドル。休憩しながら、レンタカーを借りたあと、どのようにカイルアに戻るか、道をいろいろ検討した。

 昼食をどこで食べるか、という問題もあった。結局山越えより東の海岸周りの方が道も空いているし分かりやすいだろう、という結論に達したが、実際にはそんなうまくはいかなかった。



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