頂上からの景観に酔いしれる

昇り

ダイヤモンドヘッド 途中の展望台
ダイヤモンドヘッド 途中の展望台
ダイヤモンドヘッド 頂上目前の階段

 最初はクレーターの中の平坦な道をだらだら歩くだけだが、やがて段々と昇りになっていく。初めこそ足元はコンクリートだが、途中はかなりでこぼこの山道である。息子は途中でへばってしまうのではないかと思っていたが、案に相違して喜んで登っている。

 ちょっとばかり急角度の山道を右に折れ左に折れしていると、日頃の運動不足で早くも息が上がりそうになるので、なるべくゆっくり登るようにする。最初に休もう、と言い出したのは息子ではなく女房。ちょうど山の中腹で、砲台跡らしい見晴らしの良い場所があったので小休止をして記念撮影。

 後ろからはどんどん追い抜かれるが、他人と比較してもしょうがない。我々の家族のペースでゆっくり登っていく。やがて階段を登り、トンネルの入り口に。最初のトンネルは入り口からしばらくは真っ直ぐに進み、最後にちょっと左に曲がる。この曲がりがあるためにトンネルは暗い。

 右の写真は、その中で無理矢理ストロボをたいて撮影したもの。壁面の様子がわかる。トンネルを出ると再び階段である。この階段、右側に段数がペンキで書いてある。一挙に100段登る。ここで息切れする人が多い。見栄をはらず休み休み行く方が身のためである。

 階段の後はいよいよ最後の山場。真っ暗な螺旋階段。ここは本当に真っ暗で、しかも螺旋階段なので足元が不安。我々家族は懐中電灯がないので、途中で行き詰まってしまい、後続のグループに足元を照らしてもらい、なんとかかんとか登り切れた。

 あらためて懐中電灯の必要性を痛感した。螺旋階段を登りきると昔の砲台跡で、ここで登山証明を売っているおじさんがいた。以前はいなかった。あんな所で1日売ってるのだろうか。値段を聞いたが結構高かったので買うのは止めた。

 昔の砲台の砲身が突き出ている部分から、背をかがめて外に出ると、数10mで頂上である。9時に登り初めて、息子共々頂上に着いたのが9時30分。5歳の幼児でも登れることが分かった。最も欧米の車社会に慣れていると思われる同年代の子供を持つ家族の中には、途中でリタイヤする家族もいたので、日頃の運動がものをいうようである。

頂上

 展望台からの景色はともかく絶景の一語に尽きる。ワイキキ市街が一望の元に見渡せるだけでなく、ふもとのカイマナビーチ方面の様子も手に取るように分かる。青空とワイキキのビル群、そして海岸から徐々に変化していく海の色や海の中の岩礁の様子がはっきり見える。以前来たときは雨模様だったので、今回の景色は本当に嬉しい。頂上で写真を撮りまくった。

 頂上の景色を堪能しながらジュース等を飲んでいたのだが、後から後から人が登ってくるので、混雑がどんどん激しくなる。頃合いをみて10時15分、下山を開始した。

ダイヤモンドヘッド頂上からの景色

 帰りは早いはずだが、さすがに息子は疲れたのか、飲み物を欲しがったり、やけに休憩を要求する。そのたびごとに立ち止まり、再び歩き出すのを待つ。なんとか最初の登山口までは自力で歩かせたいと思っていた。そこからバスまでは、多少は妥協しておんぶもやむを得ないかな、と考えていた。



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