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真ん中から折れた電柱 |
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通行止めになった溶岩樹公園への道 |
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樹木が引っかかった電線 |
前ページに書いたように、台風はヒロの南を通過。当然ながら一番被害が大きかった地区はヒロの南や南西にあるパホア、ボルケーノ地方です。
さらにカラパナの海岸には台風の風が直接太平洋から打ち付けたようで、この地域が最も大きな被害を受けていたようです。
そうとは知らずに、その海岸沿いの道でシーサイドドライブを楽しもうと思っていたわけですから、この上なく脳天気です。
海岸沿いの道を走り始めると、最初は道路の上に小さな小枝が散乱しているのが目に入り、「さすが台風の威力はすごいな」なんて、人ごとのように考えていました。
ところが進むにつれ、小枝が少し太い枝となり、やがてそういった枝が道路上に層となって降り積もる箇所があり、同じ道を走っている車もすべて徐行運転。
さらに少し太い枝は徐々に細い幹となり、それらを迂回して蛇行して走らざるを得なくなります。
「おいおい、こんな道が続くんだったら、。元のメインの道に戻って迂回した方が良いのでは」と考えて、地図を見たりするのですが、目的地を見ると、すでに半分ほど走破していてます。
進むのも不安、引き返すのも不安という状況で、対向車や同じ方向に走っている車が何台かいるので、それなら大丈夫だろうと判断。
さらに進むと、大きな幹が道路上に倒れかかり、車は舗装路をはみ出して、スリップして立ち往生しそうな泥の上を進むことになったりします。
当然車のボディには左右共に樹木の枝がこすっていき、「こりゃあひっかき傷が出来たかも」と申し訳ない気になります。(実際少し傷つけてしまいました)
それでもジワジワと目的地に近づいていましたが、結局あと数kmというところで、大きな樹木が道路上に立ちふさがり、今まさにその樹木を伐採しようとしている現場に到着。
幸か不幸か、そこには元の道に戻る道があり、そちらに回るよう指示されます。
回った道もしばらくはひどい状態でしたが、若干内陸に入った分被害が抑えられたようで、樹木の散乱もそれまでほどひどくありません。
というわけで、無事メインの道路に復帰して、いよいよ溶岩樹公園だと向かっていくと、あと数百mというところで、電柱が倒壊。(1枚目の写真)
これは凄かったです。古い木の電柱だからかもしれませんが、中間あたりで「バキッ」と折れたような感じです。
当然ながら電線が垂れ下がっていたりしますので、その下を恐る恐る通過。さらに進むとこの先は通行止めということで、必死の努力は全く報われず。(2枚目の写真)
そもそも台風の翌日に全ての州立公園?は閉鎖している中、強引に出かけたわけですから、文句は言えません。
「これ以上は無理だ」と判断し、適当なところでUターン。「残念」と思いましたが、それは観光客の気楽な気持ちです。
電気を絶たれ、道路を寸断された地元の方への影響はその後も1週間以上続いたということですから、ショックは大きいと思います。