ワニとカンガルーの肉を食べる
BBQ設備は、収容人数100人ぐらいの広さでしたが、我々以外誰もいません。10ぐらいあるテーブルの内二つを使って着席。
席は自由と言われますが、こういうとき一人旅は気を使います。一組の女子大生グループと同じテーブルの一番はじっこに遠慮して着席。
飲物はソフトドリンクは無料。ビールは有料とのことで、迷わず私は5ドルのビールを頼みましたが、アルコールを飲んだのは私だけでした。(笑)
目の前で運転手さんが一生懸命肉を焼いてくれ、最初に出来上がったのがなんと「ワニ肉とカンガルー肉」でした。塩コショウで軽く味付けしてあります。
これをテーブルごとに一皿ずつ渡されます。お皿の中にそれぞれ10切れほどの、焼き鳥のような肉が入っています。
「え〜、こんなもん食べるのか」と思いつつ、恐る恐る?ワニ肉を口に入れると、「とろけるようなジューシーな肉が」となればいいのですが、現実は「鳥のささみ」のような感じ。
別段違和感もなく、「鶏だよ」と言われれば信じてしまいそうな白身肉です。
カンガルーの方は、我が埼玉県の東松山で有名な「カシラ肉」と同じような、焦げ茶色をした肉でした。
食べてみると、肉は軟らかいものの、ちょっと獣の匂いが残っています。カンガルーの優しい目つきを思い出すと、どうもあまり食も進みません。それぞれ二切れほど食べてビールを飲んでいました。
食べながら折角の機会?だからと思い、隣の女子大生に「どちらから?」と聞いてみると、「東京」と「千葉」とのことで、同じ大学に通っていて、JTBの3泊5日ツアーに参加していることが分かりました。
今日は午前中キュランダ、午後はこの動物探検ツアーで、明日は朝からグリーン島観光が入っているそうです。
なるほどツアーになると、予定がギュウギュウに詰め込まれているんだなと改めて感じました。
ちなみに品が良いなと思っていたのですが、4年生だそうで、4月からは就職が決まっているとのことでした。
なんてことを話していると、運転手さんが「出来ましたよ」と声をかけてくれました。
ようやくメインの料理ですが、「ステーキ、ソーセージ、野菜炒め、ポテト、パン」というメニューです。
ここでまたしても大振りなステーキ肉を食べることが出来ました。柔らかくて美味しかったです。
女子大生も完食。さすが若いなあと感じました。食後にはデザートもあったりして、満腹です。ガイドさんや運転手さんも一緒に食事。
雑談をしていると、あたりは真っ暗になり、鳥か獣かカエルかよく分かりませんが、様々な鳴き声が聞こえてきます。
またトタン屋根に、上から木の実が落ちてきてコツンと音を立てたりするので、自然の音に慣れていない都会派はちょっと緊張の面持ち。
夕食を終え、食器を片付けると、小さな液晶の懐中電灯を渡され、これを持って夜の森林ツアーに出発です。出かける頃はすでに真っ暗でした。