朝6時半に起きました。普段通りですが、何故かあちこちから消防車のサイレンが聞こえます。「何だ〜!朝っぱらからうるさいなあ。火災警報を作動させたのはいったい誰だ〜?」と思いつつ、ベッドの上で寝返りを打っていると、あちらこちらで聞こえていたサイレンの音が、徐々にバニヤンに近づいてくる雰囲気です。
「えっいくら何でもバニヤンからの警報じゃ、のんびり寝ている場合ではないな」と思いつつ、それでもまだ緊迫感もなく、冷蔵庫からグアバを出して、そのグラスを持ってラナイへ。
するとちょうどクヒオ通りをまっすぐこちらに向かってくる消防車を発見。トロトロ走っている乗用車を蹴散らす「バゥーバゥー」という警笛も、心なしかことの緊迫感があるように思えました。
「いったいどこが現場なのかな?」と思いつつ周辺を見渡すと、何となくワイキキ市街方面が煙って見えます。「ありゃりゃ、これはもしかしたら本格的に燃えているのでは?」と思いつつ、さらによく見ようと消防車の行き先を見ていると、アラモアナ方面からクヒオ通りをバニヤンに向かっていた消防車が、少し手前で左折しアラワイ方面に向かいます。
確かに向かった先からは、貿易風に乗り、右から左に徐々に薄い灰色の煙がたなびいてきています。「これは本当に燃えているんだ」と思い始めた頃、息子が「消防車の音がうるさくて眠れない」と言いながら起きてきました。
「そんなのんびりしたことを言っている場合じゃない。煙が見えるぞ」と息子に伝え、ラナイからはアラワイ運河方面が見えないので、デジカメを持って通路に出て左折。
突き当たりの非常扉をあけて、階段室に出て、アラワイ方面を見てみると、何とアラワイ運河沿いのコンドミニアムとおぼしき建物の10階ぐらいの部屋から、オレンジ色の炎が吹き出しているのを目撃。
慌ててデジカメで撮影。(バニヤンのタワーUの東側にある非常階段は、いつでも自由に行き来でき、そこから見える風景はなかなか絶景です。写真はその絶景だけを撮影したものです)
当初かなりの炎の勢いでしたが、消防車からの放水効果があらわれて、隣の部屋への延焼は免れたようです。しかし一時は灰色っぽい真っ黒な煙がモクモクと出て、その合間からオレンジ色の炎が吹き出していましたから、室内はほぼ全焼したと思われます。
それでも10分ぐらい見ていると火の勢いは徐々に衰え、最後は煙だけになり無事鎮火。そのあと部屋の中を消防士さんがうろつく姿も見えました。
とりあえず無事鎮火したことを確認後部屋に戻りほっと一息。他人事とはいえ火災はやはり恐ろしいです。
当日撮影した炎が吹き上がっている写真もあるのですが、プライバシーの関係もあると思うので、ここへの掲載は見合わせます。(ちなみにスターアドバタイザーのネット記事でも、その日の10時頃にはこの火災の速報ニュースが出ていました)
再び部屋に戻って朝食ですが、なんだか朝っぱらからの興奮で、朝食を作る意欲が失せて、再び「MeBBQ」のオムレツを食べることにしました。あらためて購入したオムレツを見て、「やっぱり小さくなったし値段も上がったんだなあ」と思いました。
それでもラナイに出て青空を見ながら食べるオムレツは格別です。その後午前中は部屋でのんびり。最後の数日をどのように過ごすか考えていましたが、名案は浮かびませんでした。