第十三日目 トラットリア・マンジアーモ

 朝方、周辺を消防車が走り回り、そのサイレンとけたたましいクラクションの音で目が覚めました。ハワイというかアメリカの消防車は、いったん呼び出しがあるとものすごい勢いで飛び出して、目の前に車がうろちょろしていると、「邪魔だ〜、どけ〜!」と日頃のストレスを解消するかのように、でかい音量で、低音のクラクションを「バーバーバー」と鳴らします。
ワイキキ クヒオビーチ
 折角早く起きたので、久しぶりにクヒオビーチまで散歩に行きました。まだ時間は6時ですが、すでにカラカウア通りには人が溢れ、走っている人やコーヒーを大事そうに抱えている人、犬の散歩をしている人、記念写真を撮っている人と、様々です。

 いつものように、いつもの堤防まで歩き、水の中の魚を確認して、先端でボディボードの妙技を眺め、朝日に照らされ始めたワイキキのビル群を撮影します。

 部屋に戻って残り物の朝食。ブログを書いたりしながら息子が起きるのを待ちます。なんかのんびりした雰囲気ですが、このままず〜っと部屋にいるのもつまらないので、今日は息子と一緒に映画を見に行くことにしました。

 10時過ぎに部屋を出てワードに向かいます。見るのは「魔法使いの弟子」。日本でも同時公開しているみたいです。当然ながら字幕はなく、言葉の端々に出てくる、知っている英単語から物語の進展を推定します。

 少しばかりストレスがたまりますが、話の筋はなんの取り柄もないような物理好きのお兄ちゃんが、実は魔法使いの能力を持っていて、地球制服をたくらむ?魔法使いをやっつけるという筋書きですから、まあ見ているだけでも楽しめます。

 入場料は大人8.5ドル。日本円なら700円ぐらいでしょうか。安いですね。チケット売り場で、見たい映画の名前、時間、人数を告げクレジットカードで払おうとすると、「IDカードを見せてください」と言われびっくり。「持ってませんよ」というと、一瞬困った顔をしてから「まあいいか」みたいになり、裏の名前を確認して支払い終了。

 不正利用でもあるのでしょうか。今回の旅行で唯一の疑問です。頃合いを見て、入場。入り口のドアをくぐったところでお兄ちゃんがいて、チケットの半分をちぎってもらいます。ちぎりながら、場所を早口で教えてくれます。

 中は正面が食べ物や飲み物売り場。ここでポップコーンと飲み物を購入。9.5ドル、800円は高すぎると思うのは、日本では食べたことがないからでしょうか。しかしそのポップコーンの量たるやすさまじいもので、一番小さい物を頼んだのに、二人ではとても食べきれず、翌日の夕方のビールのつまみまで食べ続けました。

 中には家族連れで、段ボールで出来ているのではと思われるような、超巨大な箱にポップコーンを入れ、これまた超巨大な飲み物をいくつも抱えている欧米人家族もいて、これじゃあ体がでかくなるわけだ、とあらためて思いました。
ワイキキ サンセット
 映画を楽しみ、(映画館はすごく冷えています。トイレが近くなるので注意です)部屋に戻って残り物で昼食。息子は宿題をやるというので私は再びワイキキ市街をぶらぶら散歩。単に疲れるだけですが、帰国が近づいているのであちこち歩きたいなという欲求があります。

 さて夕食はどうするか。行きたいお店リストを持ち出し、再び熟慮。サンセットを見学後、そのままフードパントリー近くの「トラットリア・マンジアーモ」というイタリア料理のお店に行ってみることにしました。

 入り口に近づくと先客は1組だけ。ちょっと不安になります。その上、店頭で案内係をしていたお兄ちゃんが、私たちを日本人と見るや、面倒に思ったのかあっという間に店の奥に消えてしまいました。

 しかし今更店を変えるのも面倒なので、とりあえず入ってみることに。すると店の奥から、お兄ちゃんに変わって、鼻筋が通り、目のぱっちりした美しいお姉さんが現れ、満面の笑みで迎えてくれました。私の不安は一気に解消。
トラットリア・マンジアーモ ワイキキ
 店の奥に案内され、料理の写真を撮ろうとデジカメを用意していると、写真を撮りますよとわざわざ申し出てくれ、記念撮影。「う〜ん、なんか気配りが良いなア」と思ってしまいます。単純です。

 オーダーしたのは、むすこが「カルボナーラ」私が例によってビールのつまみように「スイートソーセージ」をオーダー。カルボナーラにはパンが付いてきましたが、香ばしく、これだけでも結構お腹が膨れます。

 スイートソーセージは、甘いのかと思っていたら、むしろスパイシー気味のソーセージでビールと良く合いました。ビール2本と息子がレモネードを頼んだため、チップ込みで約40ドル。良心的な値段設定で、美しいお姉さんの気配りにも感激し、店を後にしました。

 ちなみに店を出る頃は、テーブルはほぼ満席。イタリア系?の人の夕食は8時過ぎなのかもしれません。


ハワイの表紙に戻る 2010年旅行記表紙へ 自由になる最後の日へ