第8日目 英会話レッスン

講師が誰だか分からず、関係のない金髪美人に声をかける

 ところで今日は9時半からお客さんが来る予定なのだ。そう、今日から3日間1時間ずつ、息子は英会話のプライベートレッスンを受けるのだ。その初日が今日なのだが、部屋に置いてある鍋を見てどう思うか?まったく情けない思いだ。

 9時10分になったので1階のロビーに降りる。名前はナタリアさんだが、どんな人なのかはさっぱり分からない。ただスクールの方からロビーで出迎えてくれと言われている。しかし25分になっても現れない。時間に律儀な私は焦る。

 実は付近に一人だけ金髪の美しい女性がいるのだが、人を探しているようには見えない。でもこの人かもしれないと息子が勝手に言う。本人がなかなか現れないので、段々私ももしかしたらこの人が・・・と思えてくる。

 そこでおじさんは勇気を振り絞って、後ろからそっと近づき、ではなく正面からさりげなく近づき、「失礼でありまするが、お名前をお尋ねしてもよろしいでありましょうか?」と美しき金髪女性に声をかける。心臓ばくばく状態だが、目尻は下がっていたかもしれない。

 すると、なんと即座に私の英語を理解し「・・・・」と名前を答えてくれたのである。しかし予想通り人違いであった。「失礼いたしました。人違いです」と丁寧にお詫びを言えたかどうかいまだに定かではないが、とりあえず謝ってその場を去った。
 
 「う〜ん、何たることだ。やはり人違いじゃないか」と息子を責めるが、「そんなこと聞いてみないと分からないじゃないか」と反撃される。確かにその通りだ。先ずは私の英語が通じたことと、信じられないくらい美しかった金髪女性に声をかけてしまったことだけで満足しよう。


ようやく講師と対面

 さて、どうしたものかと思案し、持参した携帯からスクールに直接電話をしてみた。どんな人なんですか、とこれは日本語で尋ねると、もう近くにいるはずの欧米人ですよと答えがくる。(ちなみに今回私はハワイでも使える携帯を持ってきたのだ。エヘン)慌てて周囲を見回すと、なんと10m先で、やはり携帯で連絡を取っている女性がいるではないか。

 そちらを見ると、向こうもこちらを見て、一辺にお互いを認識。ようやくご対面だ。元気で明るく、目のぱっちりした若く可愛らしい女性だ。「あ〜、こんな女性と二人きりでプライベート・レッスンなんて・・・・」なんていかがわしいことを考えるのはやはり不謹慎だろう。しかし息子のレッスンがうらやましく思えたのは間違いない。

 早速部屋に戻る。途中水漏れがあったことをなんとか伝え、「ごめんなさい」と謝るが、「全然問題ないわよ」と明るい返答。部屋に入り水漏れを見てもらって、「どこらへんでレッスンを実施いたしましょうか?」とたどたどしく尋ねると、「キッチンのテーブルで」との返事があり、息子と先生が雲形テーブルを挟んで向き合う形となった。


最初のレッスンは絵本から始まった

 さてレッスンはいかなるものであろうか、と興味津々と見つめていると、持参したバッグから取り出されたのは、数々の絵本であった。なるほど、そうかと納得するが、息子は年齢を勘違いされたのかと、若干不審そうな目つきで先生を見ている

 絵本がテーブル上に並べられるや否や、いきなり「ペラペラペラ」と来た。私も全然分からない。もちろん息子も何を言っているのかさっぱり分からない。ちょっとびっくりして、私が横から「全然わかりませんです。内の息子はシャイなので、あまりしゃべりませんがよろしくお願いしますだ」と訳の分からない助け船?を出す。

 すると「全然問題ありません。その内分かるようになるし、最初は誰でもシャイなのヨ〜!」と返事が。これは私にも理解できた。「そうか、それならいいや」と勝手に納得し、息子に「検討を祈る」と伝え、私はコーヒーとミニPCを持ってラナイに移動

 いつまでも私が横にいては、息子は私を頼るし、私も口を出したくなってしまう。しかもレッスンは息子へのプライベートレッスンとなっているので、私がいてはグループ・レッスンになってしまうのだ。

 それでも時折心配になってレッスンの状況を見に、室内に入る。すると何やら作業をしている。どうやら文字当てゲームをしているようだ。ふむふむ、どんなアルファベットが入るのかのあてっこだ。私が見たときは「○○○K○○I ○○A○○」というような問題であった。

 これだけではなかなか分からないので、ヒントを英語でしゃべってくれているようだが、息子は緊張からか、日本の英語の先生の発音に慣れているせいか、ヒントすら分からない様子だ。そんなに難しいのかなあ、と私も一緒になって考えてみる。すると、すぐに「なんだ、そうか」と分かってしまった。

 「分かった、分かった」と私が喜んでいると、「それではヒントを英語で息子さんに伝えてください」と言われてしまった。これは大変。私の英語力まで試されてしまう。それでも必死になって「ハワイの街の名前。人がいっぱい」とか言う。そこでようやく息子が答えを発見。はい、そうですね。正解はWAIKIKI BEACHでした。

 てなことをやっていると、あっという間に1時間が過ぎてしまった。帰り際に、明日も下で出迎えて欲しいと言われたが、やはり女性が一人でコンドミニアムの中を勝手にうろつくのはセキュリティ上問題があるのかなと感じた。

 レッスンを終えて息子に状況を尋ねてみると、「全然言っていることが分からない」とのことであった。やはり単語がくっついたり、発音が口語的につぶれたりしているので聞き取りにくいのだと思う。しかしこうゆうのは慣れもあるからと励ます。



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2009年 ハワイ旅行記


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