実際の散骨はこんな感じ
クルーザーの船内、10人ぐらいは乗れます |
ケワロ湾から、青空の下、出航 |
ダイヤモンドヘッドとワイキキが見えます |
遺灰と花束を手分けして撒いています |
さてバニヤンロータリーで業者を待っていると、時間通りに大型のバンが到着。早速乗り込んで「ドンキ」に向かう。
運転手さんは50代のおじさん。可もなく不可もなくと言ったところか。
ドンキで花束を購入。これを持ってケワロ湾に向かう。
ケワロ湾のもっとも東側に車を停め案内されたのは中型のクルーザー。以前トローリングを行ったこともあるが、それとほぼ同じ大きさの船だ。
船長さんは40代の人。寡黙である。散骨と言うことで、話すのを遠慮していたのかもしれない。
定刻の1時に出航。ゆっくりゆっくり気持ちを噛みしめるかのように進む。息子は上のデッキに上がり、周囲の風景を撮影したりしている。海上からのワイキキの景色は、また違った趣がある。
アラモアナを過ぎ、ダイヤモンドヘッドが近づき、ワイキキのビル群が間近に見えるところで停船。
用意した花の一部を息子に撒くように指示して手渡し、私は遺灰を撒く。一緒に乗ってくれた運転手のおじさんが写真を撮ってくれた。
途中で息子にも撒くように指示して、私が撮影。撒かれた遺灰がワイキキの透き通った海中へ沈んでいくのがよく分かる。
さすがにぐっと来るものがある。花の方は潮の流れに乗って海面を運ばれていく。
遺灰を撒き終えると、船は再びエンジンを始動。遺灰や花が流れている周辺をぐるぐる回ってくれる。
「これまで家にあった遺灰が、これで本当になくなってしまった。寂しいけど、本人はきっと満足だろう。我々が帰国しても、おまえは永久のハワイ滞在を楽しんでくれ。出来ればまた来年来るからな」と心の中で別れを告げる。
感傷的な気持ちを切替え、「よし、これで大きな仕事を終えた。次は我々がハワイ滞在を楽しむぞ」と考えた頃船が動き始めた。
乗船時間は1時間ぐらい。散骨というセレモニーだからしょうがないが、やはり高いなという印象が強い。