運動不足と年齢を痛感させられ、精根尽き果てる
ここが枕木階段の始まり一直線に頂上へ |
レールも残ってい普通の枕木の階段 |
登り始めの元気な頃の後ろの景色 |
右を見るとハワイカイ方面が一望 |
朽ち果てた枕木の先に急勾配が |
いつの間にかハナウマ湾が見えていた |
藪の中を50mほど進むと、突如レールが現れる。見上げれば遥かかなたまでレールが続いているのが分かる。
しかも途中からレールは急勾配で登っている。「おいおい、これを登るのかよ」と思いつつも、まだ「まあゆっくり行けばなんとかなるさ」と思っていた。
今回のハワイ旅行のためにというわけではないが、私は健康のため時間の許す限り早朝に30分ほどウオーキングを行っている。
従って平面なら1時間ぐらい平気で歩ける、という妙な自信もあった。
9時に登り始めた。天気は快晴で頭上には青空が広がっている。当然暑い。息子はやせ方なので体も軽く、ひょいひょい登っていく。
しかし誤算があった。それは階段がレールの枕木であるため、通常の階段とはその幅や長さが違うのだ。つまり人が歩く(登る)歩幅に合わせて作られていないということだ。
帰国後この場所の標高を調べてみたが、370mとなっていた。一段の段差が30cmとするならば、およそ1000段だ。40cmとしても800から900段の計算になる。
ダイヤモンドヘッドの階段は100段ぐらいだろうか。このときは標高まで知らなかったので、最初はひたすら黙々と、ゆっくり登っていった。
段々と足が疲れてくる。息も思うように吸えなくなってくる。「しかし一度休んだら再び動き出すのが大変だ。
ともかくゆっくり行ける所まで行こう」と思いつつ、一歩一歩足下を見て登る。
最初は周りの景色を見る余裕もあったが、段々とひたすら足を動かす作業だけになってきた。しかし暑い。水を飲まなくては熱中症になる。息子にも飲ませなくてはと思い、最初の休憩。
水筒を取り出し水を飲みながら一息つく。といっても本来の階段ではないので、踊り場は無い。斜面の途中で立ったまま飲むしかない。
しかし飲みながら後ろを振り返って驚いた。駐車場が下に見え、射撃場がその横に見える。射撃の音も聞こえてくる。「パン、パン!」という乾いた音だ。
そしてその先に目を転じると、ハナウマやハワイカイの雄大な景色が広がっていた。思わず水を飲むのを忘れて見とれてしまった。カメラを取り出し、バシバシ撮影する。