フラショーを堪能

ハウス・ウイズアウト・ア・キー

 母は「ブルーハワイ」、連れはアルコール抜きの「チチ」、息子は「レモネード」、私は「マイタイ」を頼む。いつものようにチップスがかごに入ってテーブル上に置かれる。すぐに息子がバリボリ食べ始める。私はじっくりと、ちょっと特徴ある「マイタイ」の味と香りを楽しむ。

 しばらく雑談をしているとステージ上で演奏が始まった。この雰囲気がいい。夕暮れ、波の音に混じったライブの音楽、さわやかな風、周囲をさりげなく行き交うウエイター、周りの欧米人のざわめき、遠くに見えるサーフィン、それぞれが微妙なハーモニーで雰囲気を盛り上げてくれる。

 やがてカノエさん登場。いつものようににこやかだ。しかしどうしたことか、今回は手首に包帯を巻いていた。手首が動かないようだ。それでも緩やかな動きに遅滞はない。ついついカメラを向けてしまう。

 やがて本格的なサンセットと共にステージ演奏が休憩に入ったので、テーブルをちょっと離れて美しいサンセットを撮影。再びテーブルに戻る頃、タイミングよくショーが再開される。アルコールの勢いも手伝い、桃源郷の心持ちでステージをぼーっと見てしまう。2杯目の「マイタイ」を飲み終え、そろそろ夕食にと腰を上げたのは7時半だった。 


めんちゃんこ亭で夕食

 まだまだ座っていたいが、そろそろ息子の我慢も限界だし腹も減ってきた。しぶしぶチェックを頼む。チップを含めて約50ドルが請求された。雰囲気を考えると、まあ妥当な価格だろう。

 夕食は、母親が和食を食べたいと言っていたので「めんちゃんこ亭」で摂ることにした。もしかすると混んでいるかもしれないなと思っていたが、ちょうど客の入れ替わり時間だったようで、5分ほどで席に付くことが出来た。頼んだのは母親と連れが「めんちゃんこラーメン」×2、私が「おでん」「焼き鳥」。まだビールを飲むのだ。そして息子は「鳥のから揚げ」「ライス」。一時期サービスの低下を感じたが、この日は大丈夫だった。味はもともと良い店だと思うし、店内は日本語なので、日本人には入りやすい店だと思う。

 各自の食べ物を残すことなく消化し、満足。そこからバニアンまでまた歩くことになるわけだが、ほろ酔い状態の私には妙に近く感じられた。しかし帰ってきたのは9時半だった。



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