オーダーミスで、出された料理にびっくり

ハーバービレッジ・キュイジーヌ

 折角来たんだからと通常の遊びで2時間ほど過ごし、昼食はココマリーナに戻って摂ることにした。12時ちょっと前にココマリーナに到着。以前に何回か利用したことのある中華料理店「ハーバービレッジキュイジーヌ」に向かう。

 ここで飲茶として、「エビフライ」「牛肉のミートボール」「スパイシーチキン」の揚げ物の3点を選び、さらに「上海風焼きそば」をメインとした。エビフライはうまかった。しかしミートボールは食感がいまいち。プ二プ二していている。最悪だったのはチキン。

 実は息子がチキンが好きなので、チキンなら何でも良いだろうとこれを選んだのだが、メニューが英語で書かれていたため、最後の方の単語を読んでいなかった。正式なメニューの名称は「スパイシー・チキン・フィート」と書いてあったのだ。私はうっかりフィートをミートと読み違えていたのだ。

 さて出された料理を見てびっくり。最初は手羽先かと思った。曲がり具合が似ているからである。しかし待てよと思い、見直した。曲がっているだけではなく分岐しているではないか。しかも手羽先に較べるとかなり衣が小さい。

 あれっ!なんだこりゃと改めてよく見て、ようやく気が付いた。どうやら肉ではなく足なのだ。おいおいちょっと待てよ、とメニューを確認すると、ちゃんとチキン・フィートと書いてある。フィートすなわち足だ。

 なんのことはない。足に衣をつけて揚げてあるのだ。これは困った。困ったなあと思って周囲を見回すと、隣に座っていた欧米人のカップルが目を丸くして我々の料理を見つめているではないか。まさに「あんなもの食うのか」という目つきだ。そんな目つきをされたら、オーダーを間違ったとはいえこちらにも意地がある。

 やけくそだ〜、みたいな感じで一つだけ食べてみる。口に入れると足の骨がこりこりしているのが分かる。しかし骨を食べるわけではない。その回りにかろうじてくっついている肉や筋、ゼラチンみたいなものを食べるようだ。一応味がついているので、何とか食べられるが、それほどうまいとも思えない。

 10数個の足の山を目の前にして意気消沈。それでも3〜4個は食べた。食べながら、これは話の種にはなるなと思ったが、同時に推薦は出来ないなとも思った。Yも食べたが、2個ぐらいでギブアップの表情をしている。結局我が家にしては珍しく残してしまった。鳥さんに申し訳ないなと感じた。しかしできる限りの努力はしたつもりだ。

 続いて上海風焼きそばが出てきた。チャイナタウンの「明園」の焼きそばは、麺が細くて、まるでソーメンのようだったが、こちらは逆にうどんのようだ。焼きそばという味がしない。食感も焼きうどんだ。まあ食べられないことは無いがおいしいとは思えない。

 上海風という言葉に騙された気がする。この店はこれまではずれたことがなかったので、ちょっと残念。もっとも我々がいつもの一般的なメニューとは違うものを選んだからかもしれない。地元の人は相変わらず多く来ていたので、全体的には問題の無い店だと思う。


散歩

夕暮れのカラカウア通り
 とりあえず無事昼食を終え、いったんバニアンに戻ってきた。25分で到着。運転がずいぶん気楽に出来る。周囲の景色や道路標識をゆとりを持って見ることが出来る。休憩後はいつものようにクヒオビーチへ。泳いだり潜ったり波間にぷかぷか浮いたりして時間を過ごす。

 夕方バニアンに戻ってちょっと早めの夕食。クヒオビーチのフラショーを見学後、一人でカラカウア通りを西の方に向かった。別に目的はない。

 バニアンにいるとワイキキ東方面はよく歩くのだが、西方面はあまり行く機会がないからだ。といっても目的がないのでそれほど時間はかからない。単に歩くことを楽しみ、ワイキキの喧噪を感じるだけだ。

 DFSを過ぎたあたりから、いわゆるABCとはちょっと違った名前のディスカウントショップがいろいろあることに気が付いた。Tシャツなんかもかなり安く売られている。有名なラーメン屋さんも2軒ほどあったが、混み具合には差があった。味の問題だろうか。

 さらに進んでいくと右の路地奥にあやしげなネオンが見えた。そこを過ぎると急に開けた感じになり、高級ブランドショップが建ち並ぶ一角に出た。これは俺には関係ないなと内心つぶやきながら、そこから引き返す。

 帰りの道は例によって様々なパフォーマンスを見ながらぶらりぶらりと歩く。戻ったのは8時半過ぎ。まだまだ宵の口だが我が家にとってはすでに遅い時間帯だ。

 しばらく休憩していると眠気が。というわけであっさりと就寝。



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