第4日目 日曜版、ウクレレ・フェスティバル 

日曜版

 6時半に全員目が覚めた。早速クヒオビーチへ散歩だ。毎年毎年飽きもせず早起きするとクヒオビーチへ散歩。景色が変わるわけでもない。新しいイベントがあるわけでもない。でも何故か歩きたくなる。欧米人の観光客に混じってぶらりぶらりと歩く。朝のすがすがしい空気を吸い、くっきりした景色を眺めていると、それだけで気持ちが和らぐような気がする。

 散歩の帰りにABCで「チャウダー」「日曜版」その他を購入。ろくに読めもしない英字新聞だが、そのぶ厚さと広告量に定評がある。我が家が利用するのは、先ず第一に広告。特にスーパーや日用雑貨の類は見ているだけで面白い。次にテレビ欄。しかしチャンネル数が日本と違って桁違いに多く、かなり見難い。天気予報はテレビでもやっているが、台風等の詳しい情報が必要なときは有益な情報源だ。

 続いてダイニング。クーポン等もついているし、日本では紹介されないレストランが多数紹介されている。へえ〜こんな店があるんだ、てな感じで見ているが、あまり聞いた事が無い店はワイキキから行きにくい店である事が多い。

 さらに不動産の情報。別に購入するつもりではないのだが、自分の宿泊しているバニヤンの部屋がどの程度の値段か気になることも事実だ。ここ数年ハワイの物件は大変な値上がりで、とても購入の範疇に入らない。だからこそタイムシェアという考え方が出てくるのだろう。

 求人情報も面白いが、これは不動産同様略号が多く、あまり良く分からない。私の場合リタイヤ後、ハワイで講師の口でもないかと考えてはいるが、オアフ島の日本人相手の予備校みたいなものはあまり聞いた事が無い。

 唯一インターネットで「レインボー学園」という名前だけ知る事が出来た。いずれにしても英語が堪能でないと就職は難しいだろう。その他もろもろ興味の持てそうなページを眺めていると、それだけで1時間ぐらいは過ぎてしまう。

アートショー

 朝食を食べながら今日の予定を相談する。「ジャパニーズビーチプレス」を見ていたら、今日は「ウクレレフェスティバル」の開催日だということがわかった。ジャパニーズビーチプレスは最後の方にいろいろな催し物の記述があるので利用価値が高い。

 私は行ってみたいところに赤ペンでチェックをつけている。青空市場の曜日や無料のレッスン等の場所や曜日も書かれている。とりあえず食後に動物園横のモンサラット通りの横の「アートショー」を眺め、その後ウクレレフェスティバルを聞きに行くことにする。

 再びバニアンを後にして、朝の散歩と同じようなコースを動物園方向に歩いていく。動物園を通り過ぎモンサラット通りに入ると、ちょっとした木陰が続くが、その下でアートショーが行われている。動物園のフェンスに自作の絵画を引っ掛けて、興味を持った客がいると値段交渉をして売る仕組みだ。作者は自作の絵から5mほど離れた場所にいる。

 ざーっと見ていくが絵画の心得が無い私にはそれほど購入意欲がわかない。息子はまったく関心が無いので、立ち止まろうにも立ち止まれない。ただし作品はハワイらしいものが多く、いわゆるお土産屋さんで買うものより安く手に入ると思うので、芸術に関心がある人には行くべきだと思う。中に1点だけ興味を惹いた美しい絵があったが、ちょっと大きく、値段も高そうだったので諦めた。

ウクレレフェスティバル

 モンサラット通りを横断して、カピオラニ公園の駐車場を横切ると、大勢の人だかりが見えてくる。出演バンドを紹介するアナウンスの声も元気一杯だ。

 会場を大きく回りこむように後ろ側から回っていくと、お手伝いの子供たちからパンフレットが渡された。それによると後援はスターバックスとバンクオブハワイで、今年が36回目になるようだ。出演者の名前にも聞き覚えのある名前がいくつかある。

 始まったばかりでそれほど混雑していないだろうと思っていたが、予想に反して大盛況で、あちこちにテントが立ち並び、その中で椅子に座っている人が大勢いる。ステージが見える空間を探すがなかなか見つからない。

 ようやくの思いで人ごみの隙間から眺めるが、この日に限ってやけに朝から暑い。日向にいると10分ぐらいしか我慢できない。

 ステージ上ではテキサスから来たグループの発表が終わり、なんと日本からのグループになった。演奏そのものはなかなかのものだったが、日本人特有のシャイな雰囲気で、生真面目に演奏している。欧米人特有の陽気なのりが足りないようだった。

 そういえばハワイに来る飛行機の中でも、ワイキキの街中でもウクレレを抱えている人を見かける事が多かった。みんなこのフェスティバル参加者だったのだろう。もっとゆっくり聞いていたかったが、暑さとつまらなそうにしている息子の様子から、30分ほどで引き上げることにした。



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