第2日目 クヒオビーチで遊びワードへ

青空市場

ワイキキ・コミュニティセンターの青空市場
 6時半に目が覚めた。それより少し前から朝焼けが見えていたのを覚えている。今は良い天気だが、午後からは雨模様らしい。

 今年は旅行全体を通しても例年より雨が多かった。ハワイらしい青空は全体の日数の3分の2ぐらいしかなかった。

 やはり地球規模の異常気象が生じているのだろう。日本でも出発する直前まで多く雨が降り続いていたし、アメリカの本国では猛暑による死者も出ているようだ。

 7時に昨日買ってきた食材で軽く朝食を摂り、バニヤン裏のコミュニティセンターで行われている「青空市場」に出かけた。

 この市場の混雑具合は、滞在している部屋のラナイから真下に見る事ができる。ここでパイナップル、マンゴー、バナナ、そして野菜不足を補うためにキャベツを購入。全部で6.8ドル。スーパーで買うよりはかなり安いが、やはり若干の値上がりを感じる。

クヒオビーチで遊ぶ

 9時なったので、待ちに待ったビーチに出かけることにする。当たり前だが1年ぶりのクヒオビーチだ。朝だから人も少ない。

 ハワイに来る数日前に大量のクラゲが発生したとの報道があったので、遊泳禁止だったらどうしようと、若干心配だった。また年度当初の大雨で、アラワイからの汚物がビーチに流れ込んだということも気になっていた。

 結果はまったく問題なし。いつものクヒオビーチだった。人が多い割には透明度がよく、砂浜近くでは白っぽい鯵のような形をした小さな小魚が大量に泳いでいる。大潮のせいか風向きのせいか、沖からかなり高い波がドドーンと防波堤にぶつかっている。そのたびに大量のしぶきが上がるので、わざわざそれを浴びに防波堤近辺まで出向く観光客が多い。もちろん我々もそのグループの一員だ。

 私は以前にも書いたが、小学校、中学校を通して病気持ちで虚弱児童と呼ばれ、プールにはほとんどは入らなかった。スポーツは大の苦手で、体育は大嫌い。体育の先生も大嫌い。病気以外でもなんのかんのと理由をつけて体育の授業をさぼっていた。

 初めて海で体が浮くという体験をしたのは高校時代。それも1回だけ参加した臨海学校だ。結局それだけの経験のみで大人になり、なんと大嫌いな体育の先生がいる学校の教員になってしまった。

 そんなわけでハワイに来るまで、体が水に浮くということを知っているだけで、泳ぎの「お」の字も知らなかった。新婚旅行ではYがすいすい泳ぐ横で仰向けにプカリと浮いているマグロ状態だった。それでもハワイ行きを重ねるにつれ、海に浮くという事が面白くなり、最初は溺れているとしか見えなかった泳ぎも徐々にマスター。

 40代、50代の大人のチャレンジなので進歩の具合は高が知れているが、それでもなんとか平泳ぎで20mぐらいは泳げるようになった。クロールは今年も挑戦したが、単に水を飲んだだけだった。どうもバタ足に原因があるように思える。

 しかしクヒオビーチでの練習は、人が多い割には恥ずかしいという印象を持つことはほとんどない。それはクヒオビーチにいる人たちの大半が家族連れであったり、泳ぎの得意そうでないトドのような体をしたおばちゃんだったり、単に浮き輪につかまってプカプカ浮いているだけで楽しそうにしている人が多いからだ。人目を気にしないで済むのはありがたい。

 息子の方は、ハワイにきた当初は水に入るより砂遊び専門だった。しかし年令と共に、浮き輪につかまって浮き、浮き輪でバタ足、小さなボードでバタ足と進み、数年前からはついに自力で泳ぎだした。

 最初は私と同程度だった泳ぎの実力も、いまや徐々に抜かされつつある。昨年からは潜ることを覚え、水中で息を止めて魚の観察なんぞを始めた。今年シュノーケルに挑戦してみようと思い立ったきっかけある。

 同時に昨年ブギーボードを購入し、波に乗ることに挑戦。しかし昨年はあえなく敗退。それでもめげずに今年はわざわざ日本からこのボードを持参した。結果は最終日近くに判明する。2時間近く泳いで、いったんバニヤンに戻り、昼食はワードエリアで摂ることにする。比較的長い旅行期間なので、疲れないようビーチでの遊びは1日2時間ぐらいというのが我が家の慣行だ。


JCBカード

 今年はJCBが大奮発をして、アラモアナ、ワード方面に行くピンクライントロリーがJCBカードを見せるだけで無料という制度を作ってくれた。これを利用しない手は無い。正直なところ最初は本当に無料なの?と半信半疑だった。

 バニヤンから道をはさんだラディソンプリンスクヒオの前でトロリーを待つ。ここには色々なトロリーが停まり分かりにくい感じがするが、ピンクラインは車体が派手なピンク色なのですぐわかる。

 しばらく待つとワイキキビーチホテルの角を曲がってトロリーがやってきた。かなりの混雑だ。当然日本人が多い。JCBカードを無料にしたため、トロリーの料金体系がややこしくなったようだ。ある人はその場で金を支払い、ある人はツアーに含まれるオプショナル、ある人は予め購入したトロリーチケット、そしてJCBの無料と様々で運転手さん、相当細かく神経を使っているようだ。

 乗り込んで「family、three」と告げる。これで家族3人が無料だ。バスに較べると片道5ドルが節約できるし、停車場も若干少ないようなので時間的にも早く到着するようだ。ところが残念なことに時間帯または運転手の都合か、いくつかのトロリーはワードまで行くためにアラモアナで乗り換える必要があるようだった。

 今回初めて利用したトロリーがまさにそれに該当し、アラモアナで運転手が突然「change change」と叫んで、全員が降ろされてしまった。ワード方面は時間的なロスが生じる事が判明。ただしワードまで直接行くものもあるのでややこしい。(2013年現在、このJCBトロリーはアラモアナまでしか行きません)



2日目後半へ


旅行記表紙に戻る


トップページヘ