第6日目 レンタカーがオープンカーに
グレードアップ

レンタカー受け取り

 夜中にひじょうに風が強くなり、慌てて窓を少し閉めたりしたので、今日は6時45分起床と、いつもよりちょっと遅い。ここは北側の部屋なので、風が吹くともろに吹き付けられる。ラナイに置いてあったプラスチック製の椅子が吹っ飛んだのには驚かされた。

 もっともこの音に驚いて飛び起きたのは私だけで、連れも息子もまったく動じる気配がなくグースカ寝ている。危機管理に備えて、やはりオスは夜中でも起きるような資質を持ち合わせているのだろうか。(単なる年のせいだと言われることもある)

 朝食は今日も洋風。食後、連れはコミュニティセンターへフラレッスン。ハワイに来るようになってからフラに興味を持つようになり、埼玉でもフラのサークルに入って練習している。たまに発表会があって、写真撮影に借り出されたりする。

 ところが日本のフラサークルの多くは踊ることには熱心だが、肝心の音楽の音質や音響効果に気配りがなく、いまいち私にとっては面白くない。それに較べるとコミュニティセンターのフラレッスンは、プロの先生が自らの歌声でレッスンをしてくれるようで、これは聞くだけでも価値がある。その歌声に合わせてレッスンを受けられるのだから、フラに興味関心のある人はたまらないだろう。
アラワイ運河
 しかしながらたまたま今日はレンタカーを借り受ける日である。フラレッスンの開始時間は9時。レンタカーは10時。どうも折り合いが悪い。

 そこで私と息子は、いったんコミュニティセンターを覗き、ついでにアラワイ運河の魚を見てくることにした。アラワイ運河にはいつもながら多数の魚がいる。しかも貪欲だ。ちょっとだけパンの切れ端を上げてきた。

 その足でダラーレンタカーのワイキキオフイスがあるパシフィックビーチホテルへ向かった。バニヤンからは徒歩5分ぐらいだ。ちょうど先客がいた。

 ちょっと待ってからカウンターに出向き、こんがり日焼けしたお姉さんに契約書を見せる。てっきり日系のお姉さんかと思いきや、発音が完璧な日本語。聞いてみるとやはり日本人ということで、ある意味ほっとする。

 ところが契約書を見て、このお姉さん、いきなり電話を掛け始めた。どうやら希望していたコンパクトカーがすでにすべて出払っているようだ。どうするんだろう。あちこちの営業所から余っている車を探して来るんだろうか、ということはここでそれまでず〜っと待たなければいけないのか、と不安に思い始めた頃、ようやく電話終了。

 結局希望した車はないようで、なんとグレードアップ。同じ排気量で扱いも同じだが、オープンカーになるとの事。コンパクトカーにオープンカーなんてあるのかな、と思いつつ、別に問題があるわけではないので喜んで承諾。早速キーをもらい、息子と共に指定された駐車場に行く。

グレードアップされたレンタカー

 行ってみて改めてびっくり。完璧なスポーツカー仕様だ。排気量だって大きいに違いない。ちょうどその近くで我々の先客だった人が、コンパクトカーに乗ろうとしていた。

 もしかして、私の方が早くカウンターで手続きをしていたら、あのコンパクトカーだったんだろうか、なんて思いつつ、とりあえず車の前で記念写真。

 乗り込んでみる。私は普段ワンボックスカーを運転しているので、運転席がとてつもなく低く感じられ、また鼻っ面が異様に長く見える。息子に至っては助手席で沈み込んでしまい、空しか見えないという。

 とりあえず座席の調整だ。しかし日本車のような座席調整のレバーが見当たらない。しょうがないし、車の中はとてつもなく暑いので、とりあえずエンジンをかけてみた。すぐにエアコンを入れ、改めて座席調整だ。座席左側にボタンがあったので、よくわからないままに押したり引いたりしてみると、これが電動の座席位置調整ボタン。 

 座席が前に出たり、座席そのものが持ち上がったりする。う〜ん、ちょっとグレードが高いなあと思いつつ座席調整。さらにミラー調整。ところがフェンダーミラーがうまく合わない

 どうやら欧米人の体の大きさに適合しているようで、私が座席を前に出したために、フェンダーミラーを一杯一杯内側に曲げても、外側の車体がかすかに見えるだけで、ほとんど外の景色しか見えない。一応身長は173cmあるので、ちょっと信じられない思い。いったい身長何cmぐらいを対象に設計されているのだろうか。

 しかしまあこれでがんばるしかない。とりあえずバニヤンまで行って駐車場に入れなければならない。ワイキキの一方通行の地図を頭の中で再確認して出発だ。先ほどの先客はまだコンパクトカーの中でいろいろやっているようだった。やはりレンタカーには慣れていないのだろう。

 お先に失礼という気持ちで、アクセルを軽く踏む。スポーツ仕様なので加速は抜群だ。エンジン音からしても2000ccぐらいの車に思える。ちなみに車名は「クライスラー シーブリング オープンカー」というらしい。いつも運転している車とはダッシュ力が全然違う。アクセルを踏み過ぎないように注意しながら前進。右側通行右側通行と唱えながら駐車場を出る。

 ここで息子が叫ぶ。前が見えなくて恐〜い。空しか見えなければたしかにそうだろう。とりあえずバニヤンまでだからといって我慢させる。一旦カラカウア通りに出て左折。クヒオ通りに出てもう1回左折。すぐに右側が駐車場だ。ワイキキ市内は、一方通行の標識さえ見落とさなければ、スピードを出している車は少ないので、それほど焦って運転する必要はない。落ち着け落ち着けと言い聞かしながら、無事駐車場到着。

 バニヤンの駐車場は、以前は無料だったが昨年あたりから有料になった。1日8ドル、1週間で40ドルということを、あらかじめrewaさんに確かめてある。これを駐車場入り口のおじさんに払えばよいとの事だったので、あらかじめ40ドルを財布に入れて、すぐ取り出せるようにしておいた。(有料になったとはいえ、この料金はかなり安いと思える。)

 おじさんの前で一旦停車。英語で「I want to park here for one week」とあらかじめ用意?しておいた英語を言うと、どうやら通じたようで、すぐに「40dollars」という声が返ってきた。よし通じたぞ、と思いつつすぐに金を差し出す。

 おじさんは金を持って、ブースに引き返し1週間の駐車証明書を書いてフロントグラスの左側にちょこんと貼り付けてくれ、2階より上に停めてくれとのこと。(舞い上がっていたのか、このときおじさんがどんな英語を使って2階以上と指示したのか、さっぱり思い出せない。でもそれが理解できたということは、多少ヒヤリングの力も上がっているのかな?)



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