マウイの観光地(その2)

トロピカル・プランテーション

トロピカル・プランテーション
トロピカル・プランテーション
ハレアカラの銀剣草(シルバーソード)
ハレアカラの銀剣草(シルバーソード)
ハレアカラ頂上の天文台
ハレアカラ頂上の天文台

 マウイ島のちょうど首の中心あたりに位置する果物を中心にした熱帯植物園。キヘイからは車で約20分。道は走りやすいのだが日本のように道路沿いに案内板がべたべた出ているわけではない。

 道路左側を丁寧に見ていきようやく見付けた。園内は徒歩で回るのではなく、いわゆるトラムに乗って回る。これの乗車料金が家族全員で約20ドル。(地図はこちら)

 果物の種類は豊富だった。途中一箇所だけトラムを降りて付近を散策する時間がある。このとき運転手のお姉さんがココナッツの種類を説明し割り方を実演して見せてくれた。尖った金具を使い、丁寧且つ大胆に割っていく様子はなかなか興味深かった

ハレアカラ

 レンタカーでハレアカラに登ってみることにした。ハレアカラは以前1日離島ツアーで来たことがあるが、その時も気圧の調節のためあちこちで休憩をしながら登った。我々もそれに準じてゆっくり登ろうと考え、少し早めにコンドを出発した。

 気圧が低くなったときレンタカーへの影響はどのくらいあるのかちょっと不安な部分もあった。気圧が低ければ当然エンジンの点火が難しくなることが予想できるからだ。しかし前回一般の車も多数頂上に停車していたことを思い出して、あえてその不安は口に出さなかった。

 出発は9時と早かったものの、食事のページに書いたように道を間違え、午前中はフローラル・ガーデン見学に費やされ昼食をクラ・ロッジでゆっくり摂り、それから少しずつ高度をかせいだ。

 公園管理事務所で小休憩。シルバーソードを撮影し、ネネの保護に関する案内板を読んだ。1時半公園事務所を出発。しばらく進むとゲートがあり、ここで入山料10ドルを支払う。

 ここを過ぎてから、いわゆる雲の領域に突入。薄い霧のような雲をかきわけつつ高度をかせぐ。

 道は結構くねくね曲がっていて、右側通行なので神経を使うが、道路幅が広いのと通行量が少ないので救われる。途中道端を歩いている鳥と数回すれ違った。女房はネネだ、ネネだと騒いでいたが、絶滅に瀕している鳥をそう何回も見かけるわけは無いので、私は違うだろうと主張する。もっともネネだろうが何だろうが、よたよた歩いている鳥をひき殺すわけにはいかないので運転もより慎重になる。

やがて徐々に雲が切れ始め、所々素晴らしい青空が顔を覗かせるようになり、頭上すべてが青空で埋め尽くされる頃ようやく山頂に到着。かなりの距離を走った感じだ。

 1日ツアーのときは午前中だけでハレアカラに登ったのだから、見学時間が少なかったのはやむを得ないと改めて思った。車を降りて車外に出ると、皮膚をこがすような太陽の紫外線を感じるとともに空気の薄さとキレのようなものを感じた。鉄則通りゆっくり歩くことにする。

 たまたま雲の調子が良かったようで、赤茶けたクレーターが本当によく見えた。ただよく見ようと柵ぎりぎりまで近づくとクレーター内からとんでもなく寒い風が吹き上がってくるので、うまい写真が摂れない。

 寒いことはわかっていたのである程度着るものは用意してあったのだが、私はやせ我慢してTシャツのままだった。(登頂記念にこれがもらえます)その後さらにツアーの時には行かなかった本当の頂上に車で行ったが、多少視界が広がった程度でそれほどの感動はなかった。

ハレアカラ火口の風景

 ひとしきり記念撮影後今度は下山だ。エンジンも問題なく始動した。帰りは下りが多いのでエンジンブレーキを使うことを心がけた。余談だがレンタカーのエンジンブレーキは日本のそれに比べてあまり効かなかった。たぶん日本のように急斜面を登ったり下ったりすることが少ないからだろう。

 実は帰りはかなり苦労した。というのも急激に雲が増え、ライトを点灯しても視界が10mぐらいしかない状態になったからだ。初めての山道で右側通行、しかも視界が不良というのは辛かった。いつ抜けられるかということを気にしながら慎重に運転したが、ゲートを通過しても一向に視界はよくならず、むしろゲートそのものが見難いし、管理事務所通過も同様だった。

 クラロッジあたりでようやく通常の視界に戻り一安心。かなりのスリルだった。その後は緊張感からの解放からか眠気が襲ってきたりしたが、なんとか無事キヘイに戻った。


マウイの観光地(その3)


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