ツアー選択のポイント(その3)

送迎の方法

 ツアーの利点の一つに送迎があります。特に、重いスーツケースを自分たちで運ぶ手間がほとんど必要ないのは本当にありがたいシステムです。

 ただここにも問題があります。空港からワイキキまでは車で約三十分ですが、この間をツアー会社は大型バスで旅行客を到着順にピストン輸送しています。

 バスは何台もあるので、すぐにワイキキに行けると思うかもしれませんが、入国審査を通過する頃には同じ飛行機のツアー客であっても手続きに時間差が生じるので、必ずしも同じバスに乗れるわけではありません。

 そこで送迎バスは異なる会社のツアー客を、何組かまとめて送ることになります。従って間が悪いと、乗客がある程度の人数揃うまで空港で待ち続けることになります。

 この時間の喪失感は、明るいハワイの陽光の下では耐えがたいものだし、寝不足の体にも辛いものです。

 帰りの空港への輸送も気になります。帰りの便はもちろん航空会社によって出発時間が異なりますが、一般的には空港発午前九時から午後1時前後まででしょう。

 ツアーの場合、空港には出発3時間ぐらい前に行く
必要があります。実際の輸送は、大型バスであちこちのホテルやコンドミニアムで客を拾いながら空港に向かうので、必然的に集合時間はさらに1時間ほど早くなります。

 となると朝の準備に1時間必要として、出発5時間前に起きなければなりません。またスーツケースをあらかじめ廊下に出す必要がありますが、これはさらに早い時間帯です。

 これではハワイ最後の夜を気軽に過ごせません。子連れだったらなおさらです。機動力のあるシャトルバスを使うツアーなら多少は楽になりますが、残念ながらツアーの詳細には書かれていません。


ウエルカムランチ、説明会の有無

 多くのツアーでは、ハワイに到着すると前記の大型バスで空港を出発し、途中歓迎の意味を込めて?ウエルカムランチが提供されたり、ワイキキ近辺の名所めぐりをしたりします。(実はチェックインが午後3時のため時間を調整しています)

 しかもランチの前後には旅行上の注意事項の説明や、土産の勧誘を行うこともあるので、寝不足の頭でついつい余計な土産を購入してしまいます。

 従ってハワイ初日を有効に過ごすために、出来ればランチや観光、説明会は避けた方が良いと思います。ただしその場合は自力でワイキキに行かなくてはなりません。

 (最近はこの手の説明会を嫌う人が増えたせいか、出来るだけ短時間で済ますツアーが増えています)


チェックインの時間、アーリーチェックイン

 ホテルへのチェックインの時間は、原則として午後3時です。(最近は12時ぐらいのものもあります)従って送迎をパスして自分たちだけホテルに到着しても部屋には入れません。(荷物は預かってもらえます)

 リピーターなら時間つぶしの方法もいろいろ考え付くでしょうが、初めてのハワイではそのまま荷物にもたれてロビーの椅子で居眠り、ということになりがちです。端から見ていると、よくあれで手荷物がなくならないな、と心配になるほど皆さんよく熟睡しています。

 そんなわけで、特に子連れや高齢者連れの場合は、1泊分の追加料金が嵩みますがアーリーチェックインか12時頃のチェックイン可を薦めます。(ちなみにアーリーチェックインとは、宿泊を前日からの設定として、朝ワイキキに到着したらすぐに部屋に入れるというシステムです)

 これならホテルに到着すれば、すぐにチェックインが出来、部屋で仮眠も取れます。ほんの数時間眠れば元気百倍、時差ぼけ防止にもなります。(もっとも夕方まで寝入ってしまうと、かえって辛くなります)

 どうしてもアーリーチェックインは嫌だという人は、荷物をフロントに預けてビーチに行くか、子連れならホノルル動物園がお薦めです。

 ただし、ビーチで睡魔に襲われ、そのまま寝こんでしまったりすると、間違いなく激しく日に焼けて、その後の旅行に大きな支障をきたします。大人ならともかく子供は可哀相です。



選択のポイント(4)


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