口座の解約

 ハワイで銀行の口座を作ってすでに15年以上が経過していますが、ここに来て当初口座を開いたときには、全く考慮していない不安を感じるようになりました。

 それが遺産相続。私も60歳を越え、もうすぐ65歳になろうという年齢になり、この先いつ何が起きるか分からないという確率が増えつつあるように感じています。

 そんな中、例えわずかな金額でもハワイの銀行にお金を預けたまま、私に万一のことがあった時、そのお金の存在を息子が知らないと面倒だなと思うようになりました。

 そこで2016年3月の旅行時に、少し多めの金額を引き出すと同時に、このあたりの手続きについて、銀行の方と日本語で話をしてきました。

 先ず遺産相続の手続きというか、口座の名義の書き換えですが、結論はあっさりしたもので、相続する人間の名前を書いて書面を提出すればよい、とのことで、なんだか簡単そうです。

 しかし、これは要するに私若しくは息子がハワイに出向いて行わなくてはいけないわけですから、その意味ではちょっと面倒です。

 また口座番号や金額について、突然の不幸だったりすると、息子が知らない可能性があるので、それを何とかしなくてはいけないなと感じました。

 それが面倒なら、一気に解約して、ドルの現金として持ち帰ればよいわけで、これについても、その場ですぐに出来ますよという回答でした。

 というわけで、今回は帰国直前に少し多めのドルを引き出して、現金で持ち帰ってきました。しかしこれを日本の銀行に預けるとまた為替手数料が取られそうなので、とりあえず自宅に保管中です。

 またその一部は5月のバンコク旅行で持参し、現地でタイの通貨であるバーツへ両替をしました。日本のパスポートを使ってドルからバーツへの両替はどうなのかなと思っていましたが、全く問題なかったです。

 なお私が銀行に口座を開いた当初と現在では、クレジットカードの普及率が全く異なっていて、ハワイでは、それこそ現金は100ドルぐらい手持ちがあれば、日常の食事等はすべてカードで済ますことができます。

 カードが使えないのは、本当に一部のプレートランチ屋さんや、最近流行のファーマーズマーケットの一部店舗だけです。

 その意味ではハワイに銀行口座を作る意義は以前に比べて薄れたと思われます。ただし将来においてタイムシェア等の部屋を購入しようというようなことを考えている場合は、現地の銀行に口座があると何かと便利なような気がします。



ハワイ旅行の準備(2)へ


ハワイの表紙